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野菜&果物の美養栄養学

シニア野菜ソムリエが、野菜や果物のお話とレシピ、ダイエットなど「食と健康」「食と美養」情報を発信するブログです。

空腹ホルモンダイエット8~ダイエットの敵にも味方にもなる “グレリン”の正体

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小腸からモチリンという消化ホルモンが出てきた後は、胃袋が空腹を察し“グレリン”というホルモンを分泌させます。グレリンは、胃の粘膜から分泌された後、脳の視床下部に「お腹が空いた」という信号を送り、食欲を促します。

グレリンはヒトの長い歴史的背景にも関係があります。今でこそ飽食の時代と言われ、安価なものから高価なものまで食材が揃い、先進国では飢えに苦しむ人は多くないかもしれません。しかし、ヒトは太古の昔から飢えとの戦いで、飢餓で命を落とさないよう、お腹が空くと狩猟本能が働き、食べ物を探して食欲を満たそうとするDNAが刷り込まれています。グレリンは「空腹=飢餓」という危機感としても察知するため、時に歯止めが効かなくなるほどの食欲をそそることもあるのです。

食べ出すと止まらない!という行為は「飢餓」という危機感がDNAに刷り込まれているので、ある意味ヒトとしての自然の摂理です。しかし現代では“食べ過ぎ”が問題になっているので、腹八分目で食事を終えるように習慣づけておきましょう。多くのダイエッターたちがリバウンドしてしまうのも、このホルモンの仕業。これが別名「肥満ホルモン」と言われる所以です。

しかし、悪いことばかりではありません。空腹が続き、胃からグレリンが分泌されると、脳の下垂体から成長ホルモンが分泌されるのです。この成長ホルモンは、“若返りホルモン”とも呼ばれ、睡眠後2~3時間後にも分泌されます。体脂肪を“遊離脂肪酸”という形で放出させたり、肥満のもととなる糖質の代謝を促したり、筋肉の成長を促したりと、ダイエットに有利な働きも行います。そして疲れた体内の各器官やお肌の修復作用もあるので、アンチエイジング効果も期待できます。空腹をガマンするだけで睡眠時に得られる成長ホルモンが得られるのです。

グレリンはダイエットの敵にも味方にもなるので、もっと食べたい!という欲望を、ダイエットやアンチエイジングのチャンス!と置き換えて考えるように習慣づけてみましょう。