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野菜&果物の美養栄養学

野菜ソムリエ上級プロが、野菜や果物のお話とレシピ、ダイエットなど「食と健康」「食と美養」情報を発信するブログです。

空腹ホルモンダイエット33~糖化が引き起こすメタボ体質と健康被害

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空腹ホルモンダイエット

[実践編]4週目 このルールを一生守れる!?

■22日目 糖化が引き起こすメタボ体質と健康被害

いよいよ最終週!空腹ホルモンダイエットをはじめて3週間が経過しました。スイーツ断ちと夕食の完全糖質オフは守れていますか?

糖質過多はもう一つ、ダイエットや美容、健康に大きな被害を及ぼすことがわかっています。美容好きの方なら「糖化」という言葉を聞いたことがあるでしょう。主に、お肌のくすみなどの要因として、化粧品や食事でさまざまな糖化対策が紹介されてきましたが、昨今、メタボや動脈硬化、うつ病など、美容面だけでなく、心身のさまざまな不調につながることが懸念されるようになりました。

糖化とは、食事から糖質(炭水化物やスイーツ)を摂りすぎて、体内でタンパク質や脂質が糖と結びついて変性することです。筋肉や血管、各器官、皮膚、髪や爪など、人間は大部分がタンパク質からできているので、これらに変性が出て、劣化が進むと「AGEs(最終糖化産物)」と呼ばれる物質が体内にできてしまうのです。初期の頃なら、糖質を抑え、糖の血中濃度が下がると、体内のタンパク質も元の状態に戻りやすいのですが、糖質過多で、長時間カラダが糖質にさらされているとAGEsの発生を促してしまいます。AGEsは一度できてしまうと元に戻れない、という悪質なもの。今からできてしまったものを取り消すことがなきなくても、増えにくくすることは可能です。

お尻や太ももにあるセルライト、肌のごわつき、ポッコリお腹がなかなか引っ込まないなどはAGEsの魔力が及んでいるからかもしれません…。

食品に例えてみましょう。焼き魚、焼肉、そしてこんがりとキツネ色をした女性の大好きなパンケーキやクッキーなど、これらの表面は全て「糖化」したものです。炊飯器の底にあるご飯のオコゲもしかり。小麦製品でも炭水化物だけでなく、グルテンというタンパク質を含んでいるので糖化が起きるのです。パンケーキなら、牛乳や卵も混ぜるのでさらにタンパク質が増えることになります。そこに砂糖が加わり、小麦粉が持つ、元々の糖質も重なって、フライパンで焼くと「食品の糖化」現象が起き、キツネ色になるのです。お料理好きの方ならよくわかると思いますが、スイーツに限らず、砂糖を入れた加熱調理は焦げやすい、というのは調理学上で昔から言われていた「食品の糖化」現象。それがヒトの体内でも同じ現象が起きているということです。出来上がったパンケーキが元に戻らないように、体内でできてしまったAGEsも元には戻らないのです。

糖化は高温の時に起こりやすく、ヒトの体温も36度ほどあります。特に夜は日中ほどの活動量がないので、糖質をエネルギーとして代謝する機会も減るので、控える必要があるのです。

とはいえ、炭水化物を絶対に食べたらいけない、というわけではありません。夕食や間食では控えるようにし、食べる順番を徹底して(野菜→タンパク質食品→炭水化物)、抗酸化力があると言われる緑黄色野菜やブルーベリーなどを日頃の食事で補っておきましょう。

そして空腹時間も確保して、糖質をしっかり代謝してくれる空腹ホルモン「アディポネクチン」の分泌も促しておきましょう。

糖質を過剰摂取しなければ糖化の心配は少なくて済みます。血管にAGEsができてしまうと、血流の悪さから来る貧血や冷え性の心配が増えます。また脳の血管にAGEsができてしまうと、思考力の低下やイライラ、早期の認知症などを引き起こす可能性が高まります。糖質過多は不幸の始まりだと心得て、再度、ダイエット計画を見直しておきましょう。