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免疫力と野菜の関係1~免疫細胞って何?細胞も毎日の食事で造られる

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本日から12月!2016年もいよいよ師走となりましたね。

今月の新連載は『免疫力と野菜の関係』をお届けします。奇数日に解説記事、偶数日に免疫力UPレシピをお届けする予定です。
*イレギュラーの場合もございます。ご了承くださいませ。

街はクリスマスイルミネーションが美しいけれど、、、実際は年末で仕事が忙しく、体調も無理がたたって風邪で停滞気味。そして風邪が長引くとインフルエンザが疑われ、体調の不安と共に、周囲からも煙たがられますね。そしてただでさえ忙しいのに、忘年会での暴飲暴食を余儀なくされ、太る一方!

しかし不思議とそれらをスマートにこなし、風邪をひく気配もない、うらやましい人もいらっしゃいます。何が違うのでしょうか? 

それは、カラダの免疫力がしっかりとしているので、少々無理をしても、体内の細胞がウイルスをはねのけ、カラダを守ってくれているのです。これが免疫細胞と言われる細胞たち。

少し難しいかもしれませんが、ご自身のカラダの免疫の仕組みを知っておくと、風邪やインフルエンザ、生活習慣病、そしてガン予防にもつながってくるので、食事の工夫や、生活のあり方が有意義になってくるでしょう。

免疫細胞って何?

免疫とは、細菌やウイルスなど、病原体の殺傷からヒトの身体を守るしくみのこと。近年では、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病は、免疫システムによって引き起こされる自然炎症が原因と考えられるようになっています。そうなると、ヒトのかかる疾患の半数以上は、本来は病原体からカラダを守る存在である免疫システムが原因となっている可能性が高くなるのです。

また免疫とは、ヒトが生まれながらに持っている免疫細胞で、血液の白血球のこと。免疫細胞は血液やリンパ液に乗って全身を巡り、外敵のウイルスや細菌を見つけてはそれらを退治しようと闘ってくれています。

そしてガン化した細胞を発見すると速やかに排除し、ガン細胞が大きく育つのを未然に防いでくれています。免疫とは、「免疫細胞の働き」ということなのです。

免疫細胞には様々な種類の細胞がありますが、生まれながらヒトに備わっている「自然免疫」と、後天的に獲得していく「獲得免疫」の2つのグループに大別されます。

自然免疫とは?

自然免疫は主に、大食細胞と呼ばれるマクロファージと、ナチュラルキラー細胞と呼ばれるNK細胞の2つで構成されています。まず、体内に病原体が入ると、マクロファージがそれらを食べて殺傷してくれるのです。

しかしガン細胞など強力なウイルスに感染した細胞には歯が立たず、浸入を許す場合があります。こうして浸入してしまった外敵が体内に浸入してきたら、これらを次に殺傷してくれるのは、NK細胞です。

ガン細胞を殺傷するほどの殺傷能力を持ちますが、生活習慣の一つであるストレスなどに影響を受け、本来の力を発揮できないという弱点も併せ持っています。

獲得免疫とは?

獲得免疫とは「免疫記憶」を持つキラーT細胞、B細胞、ヘルパーT細胞の3つの細胞のことで、自然免疫(マクロファージとNK細胞)で外敵を排除できない場合に活躍します。

この3つの細胞は外敵を一旦排除すると同時に、それらを記憶し、二度とその外敵の侵入を許さないという殺傷性と免疫記憶を持つのです。子どもの頃におたふく風邪や水疱瘡にかかったことがあると思います。その後、その病気の免疫ができるので、二度と同じ病気にかからなかったですよね。これが免疫記憶です。

しかしこの3つの免疫バランスが崩れると花粉症などアレルギー症状を引き起こす要因ともなります。

以上のことから、自然免疫と獲得免疫のバランスが整うことが健康体ということになり、カラダの「免疫力が高い」状態となるのです。

 

一般に、自然免疫の働きは若年層が活発で、加齢と共に低下していくと考えられています。特にNK細胞は生活習慣の影響を受けやすく、ストレスや睡眠不足、飲酒・喫煙、食生活の乱れ、運動不足がみられるとすぐに機能が低下してしまいます。また体温にも影響され、平熱が35度台になると一気に機能が衰えます。体温が一度下がれば、免疫力は30%も低下するとも言われているので、特に女性で冷え性や貧血、低血圧の方は体温が低めなので気を付けたいですね。

このように生活習慣が乱れると自然免疫が下がり、外敵の殺傷は獲得免疫に譲ることになります。しかし獲得免疫のバランスが悪いと、身体は病原体に侵されることになってしまうのです。

それでは免疫細胞を活性化するにはどうしたらいいのでしょうか? 前述のように血液の白血球に免疫細胞は存在するので、血流をよくするのはもちろん、白血球に働きかける栄養成分を食事から補っておきましょう!

 白血球内の免疫細胞を活性化する栄養成分

  • β-グルカン
    白血球内のマクロファージやNK細胞を活性化して免疫力を高める働きがあります。間接的にガン細胞やウイルスなどを無くすように働きかけてるので「免疫賦括剤」とも呼ばれています。舞茸やしめじをはじめとするキノコ類に多く含まれます。
  • ビタミンC
    ウイルスなどの病原菌が体内に侵入したときに闘う、白血球の働きを助けてくれます。ビタミンCが不足すると、風邪を引きやすくなるのはこのためです。
    かんきつ類、ベリー類、キウイなどの果実、緑黄色野菜や葉野菜などに多く含まれます。
  • グルタチオン
    ストレスや、病原体などで白血球が減少してしまうのを防いだり、改善したりする働きがあります。春菊、アボカド、ほうれん草、アスパラガス、ブロッコリー、赤貝、たらなどに含まれます。たらと共に春菊やほうれん草をたっぷりとしれたお鍋で補えそうですね。
  • コエンザイムQ10(ビタミンQ、ユビキノン)
    細胞内のミトコンドリアの補酵素として働き、細胞を活性化させます。免疫細胞や白血球の働きを強め、カラダの免疫力強化や疲労回復にもつながります。
    ほうれん草、アボカド、ブロッコリー、大豆、さば、いわし、まぐろ、かつお、牛肉、豚肉など
  • シスタチン
    体内のタンパク質を分解する酵素の働きを抑制して、ウイルスの感染を防止する作用のある成分で、白血球内にも存在します。卵、米類、牛乳からも摂取できます。

忘年会で暴飲暴食が続いても、身近にある食材に、白血球内の免疫細胞を元気にしてくれる栄養成分がたくさん潜んでいそうですね。

免疫力UPの基本もやはり血液。野菜をはじめとする天然食材から補えるので、毎日の野菜摂取は忘れずに!