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感染症対策と野菜の関係05~「結核」対策と予防食

 

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『感染症対策と野菜の関係』第5回目の本日は「結核」についてです。

結核は、結核菌によって引き起こされる感染症で、罹患者の咳などによって結核菌が空気中に飛散し、それを吸いこむことによって感染します。空気感染が主な経路です。

結核菌は様々な臓器に感染しますが、80%が肺に感染します。これを「肺結核」と言います。肺以外では、胸膜、関節、腎臓、咽頭などです。

結核は昔の病気で、今はもう流行っていないと思われている方も多いでしょう。

しかし、先進国の中で日本人罹患者は1位となっており、厚生労働省の2015年度の統計では24,995件の結核発生届が出されています。厚生労働省では『「結核」は現代の病気』というポスターなどで、注意喚起も促しています

 結核菌は、例え感染していたとしても、潜伏期間が長く、患者さんの60%が感染後1年以内に発症しています。次に2年以内の発症が多く、中には数十年に渡って、体内に潜伏していたケースもあります。この場合は、免疫細胞が結核菌を取り囲んで「核」をつくった状態で潜伏しており、発症を防いでいたようです。しかし、高齢に差し掛かると免疫力が低下してくるので、「核」をつくって発症を守ってくれる免疫細胞のパワーが弱まり、発症してしまうケースがあります。そのため、日本では高齢者の発症が多く見られます。

その背景に、1950年代に死因の第1位にあがるほど結核が流行したことがあり、その時に感染していましたが、免疫細胞に守られ、発症を防いでおり、高齢になってから発症したケースも多いようです。また結核菌は一度かかって治ったとしても、体内で消えずに残っているケースも多く、高齢になってから再発するケースも見られます。

季節性はありませんが、やはり結核菌も空気感染するため、冬場の乾燥した空気は注意が必要です。

結核の主な症状は、風邪に似ています!

結核の初期症状は、咳と38度の発熱、寝汗などで、風邪の症状に似ています。この状態が2週間続くようなら、風邪をこじらせているのではなく、結核菌の感染を疑いましょう。その後、全身の倦怠感や、食欲不振、血の混じった痰(たん)、血を吐く、などの症状が出てきたら、放置せずに病院へ行きましょう。放置が長い場合の死亡率は50%という統計も出ています。早めの治療がキーとなるでしょう。

 

対応法

結核が疑われたら、呼吸器専門の病院へ行き、原則的に入院して治療を受けることになります。早期なら抗結核菌の薬をしばらく飲めば、治る可能性は高くなりますが、十分に結核菌が死滅できていないのに、薬をやめると、長引くことになります。

空気感染も問題ですが、入院中の患者のタオルや衣服からも感染するので、専門病院へ入院して衣類などの処置も任せた方がいいでしょう。

特に痰に結核菌が多く含まれています。痰を包んだティッシュからも空気感染するので、ごみの扱いにも注意が必要です。

日本では生後5ヵ月~8ヵ月の期間にBCGワクチン1回の接種が推奨されています。

結核菌予防効果が期待できる栄養成分と食品

  • ステロール、ポリイソプレンポリオール
    食用の「ぶなしめじ」に含まれているステロールとポリイソプレンポリオールは、結核菌阻害作用を示すことがわかっています。そのため、しめじは抗菌作用や結核予防効果が期待できると言われています。
  • アリイン
    にんにくや玉ねぎに含まれているイオウ化合物の1種です。結核菌やその他の細菌、そしてカビに対して、発育阻害作用を示すことがわかっています。

しめじなどのきのこ類は、野菜のように扱われていますが、菌界に属するものです。またにんにくは、何週間も冷蔵庫の片隅で忘れられていても、カビていることは少ないですね。この強さが、体内の菌と抗える秘訣なのかもしれません。どちらも手に入りやすい食材なので、あらゆる病原菌対策としても摂取しておきたいですね。