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感染症対策と野菜の関係14~ピロリ菌に効果があると思われる予防食

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「ヘリコバクター・ピロリ」。この菌は、2005年のノーベル医学・生理学賞で一躍有名になりましたね。日本人ではなく、オーストリアの微生物学者の方々でしたが。

しかし、日本でも、胃におけるピロリ菌の治療や対策がさかんになり、一般によく耳にする感染症として知名度もあがりました。

胃潰瘍や胃ガンは日本でも昔から、患者数の多い疾患でしたが、ピロリ菌は胃潰瘍の原因にもなります。

ヘリコバクター・ピロリ菌とは?

胃は、食べたものの消化のために、胃酸を出しており、常に酸性です。なので、病原体は、胃には感染できない、というのが古くからの考察でした。しかし、「ヘリコバクター・ピロリ」の発見で、この菌がウレアーゼという酵素を出して、アンモニアを作り、そして胃酸を中和して生き残っていること。そして胃で増殖することもわかったのです。「ピロリ菌」という名で知られるようになりましたね。

ピロリ菌に感染すると、胃炎や、胃潰瘍(いかいよう)、十二指腸潰瘍を繰り返すようになる懸念があります。潰瘍(かいよう)など炎症があるとDNAも傷つきやすく、長い時間をかけて「胃がん」になる可能性も高くなります。

ピロリ菌は、経口感染が主な感染経路です。その昔、日本はまだ上下水道が未整備でした。その時代に育った、現代の60歳以上の人の80%が飲み水によりピロリ菌に感染していると考えられています。また、その世代の親から、子どもに、口移しで食べ物を与えられた場合も、感染している可能性が高いようです。

ピロリ菌感染症の症状と対応

ピロリ菌に感染し、発症すると、ピロリ菌が出している毒素で、胃の粘膜がダメージを受けてしまい、胃痛の他に、ピロリ菌を排除しようと、免疫細胞が集まり、さらに炎症がひどくなります。そのために、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍を繰り返しやすいと考えられています。

ピロリ菌は、抗生物質を飲むことで、除菌できますが、胃酸の中で生き残れる生命力の高い菌なので、完全に死滅するとは限らないようです。過去に胃炎や胃潰瘍などを経験したことがある人は、ピロリ菌検査を受けておきましょう。

 

ピロリ菌に効果があると思われる予防食・栄養成分

  • ムコ多糖類
    胃の粘膜を保護する成分として代名詞的存在ですね。
    オクラ、里芋、大和芋、長芋、れんこん、モロヘイヤ、つるむらさき、なめこ、もずく、納豆などに含まれます
  • イソチオシアネート
    アブラナ科の植物に含まれていることが多く、異常化した細胞の修復や、菌の増殖を抑え、抗ガン作用の期待も高い成分です。
    菜の花、小松菜、大根、大根の葉、かいわれ大根、スプラウト類、ブロッコリー、キャベツ、カリフラワーなど
  • ビタミンU(キャベジン)
    キャベツから発見されたビタミン様物質で、細胞分裂を促して、胃の粘膜の新陳代謝を活発にする作用が期待できます。
    キャベツ、ブロッコリー、アスパラガス、レタス、牛乳、卵など

ピロリ菌退治は食養生だけでは不十分かもしれませんが、未来に胃ガンだけは避けたいところなので、抗ガン作用のある成分や、胃の粘膜の修復が期待できる成分を野菜類からしっかりと補っておきましょう。