読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

野菜&果物の美養栄養学

シニア野菜ソムリエが、野菜や果物のお話とレシピ、ダイエットなど「食と健康」「食と美養」情報を発信するブログです。

花粉症対策と野菜の関係02~花粉症の犯人はIgE抗体!それを抑える食事とは?

花粉症対策

f:id:miwamomoka:20170302163731j:plain

花粉症の原因や症状、メカニズムなどは第1回目の記事「花粉症の原因は日頃の食生活が原因!?」でご紹介しましたが、本日は、花粉症の真犯人「IgE抗体」についてお話しいたします。

花粉症はウイルスや細菌が原因の病気ではなく、アレルギー症状になるのですが、カラダに浸入してきた異物を免疫細胞が撃退するという点では同じです。この免疫細胞が異物の攻撃をかわして、体内に入っている来るのを守ったり、または鼻水やくしゃみ、咳などで体外へ出そうする仕組みを、「抗体(こうたい)」といいます。一方の細菌やウイルス、花粉などの異物は「抗原(こうげん)」といいます。

細菌やウイルスは一度かかると免疫細胞が記憶して、その抗体とつくります。おたふく風邪や水疱瘡(みずぼうそう)にかかると二度とかからないのはそのためです。しかし、花粉に関しての抗体は「IgE抗体」というものをつくって反応します。(全ての人にIgE抗体がつくられるわけではありません)

健康な人、すなわち、花粉症にかかりにくい人はこのIgE抗体の数値が低いのですが、花粉症にかかりやすい人は、IgE抗体の数値が高くなっています。これはIgE抗体がいくら花粉と闘っても負けてしまい、カラダに蓄積されていっていると考えられています。

ここで、肥満細胞からヒスタミンという化学物質が放出されます。(※誤解のないように言いますと、肥満細胞は、カラダの肥満とは関係ありません。)この肥満細胞にIgE抗体が付着して蓄積される原因にもなっています。

やがて、IgE抗体が体内で一定量を超えると、花粉と結びついて、花粉症発症に至ってしまうのです。

また、ヒスタミンという化学物質は、放出されてしまうと、神経や血管を刺激します。知覚神経が刺激されると、「目や鼻のかゆみ」「くしゃみ」「鼻水」「涙」といった症状を引き起こすのです。

そして血管が刺激されると、うっ血やむくみが生じてきて、「鼻づまり」「目の充血」といった症状を引き起こします。

これがIgE抗体が花粉症の真犯人と言われるゆえんです。また「アレルギー体質」と呼ばれる人も、このIgE抗体が原因と考えられています。

 

IgE抗体の数値を抑える食事とは?

花粉症になりやすい人は、加工食品やファストフードをよく利用する人が多いかもしれません。それは酸化した油脂が多く含まれている可能性が高いからです。

油脂と聞くと肉類や揚げ物を想像する人も多いと思いますが、ヒスタミンを放出しやすい脂肪分は過酸化脂質などの古くなった油分です。揚げ物も、自宅やお店で揚げたての天ぷらやから揚げ、コロッケを食べる分には、さほど心配はいりませんが、揚げてから長時間経過したものは、油分が酸化しています。

また家庭料理でよく使われるサラダ油、菜種油、ひまわり油などは、リノール酸という必須脂肪酸も含まれますが、摂りすぎるとヒスタミンを放出する原因となります。節約志向で、揚げ油を何回も使いまわす人も多いですが、1度、高温調理するだけで、油は酸化しているので、もったいないようですが、その都度替えるのがオススメです。

酸化しにくいオリーブオイルなどを使うと、IgE値の数値を下げるのに役立つでしょう。オリーブオイルはリノール酸も含みますが、ヒスタミン放出を抑えるα-リノレン酸が豊富です。

α-リノレン酸は、魚介類やほうれん草、ナッツ類にも含まれます。

そして肉類の食べ過ぎもしかり。脂質の少ない、赤身やささ身、むね肉などを利用し、魚介類の摂取も増やしておきましょう。特に青背魚(さんま、いわし、さば、あじなど)や鮭などはDHAやEPAなどオメガ3系の脂肪酸が摂取できるので、同じ油脂類でもヒスタミンの放出を抑えてくれるでしょう。

まとめますと、花粉症の真犯人であるIgE抗体の数値を下げるには日頃の食生活の油脂の摂り方に気を付けることです!

  • 避けたい油脂
    リノール酸(サラダ油、菜種油、ひまわり油)、肉類の脂質は控え、古くなった油で調理しないこと。
  • 取り入れたい油脂
    α-リノレン酸(オリーブオイル、エゴマ油、シソ油、ごま油、アボカド、ナッツ類など)、DHA・EPA(青背魚、鮭、まぐろ、エゴマ油、亜麻仁油)の脂肪酸を摂取する

アボカド×サーモンの組み合わせはサラダや丼、パスタ、サンドイッチなど、人気の組み合わせですね。マグロ丼にアボカドやごま油が使われていることも多いので、それにわさびなど、鼻の通りがよくなる香辛料をプラスするのもいいでしょう。

 

IgE抗体の数値は、血液検査でわかるので、気になる方は健康診断の結果表を見てみましょう。IgE値の基準値は170(IU/ml)以下です。この数値より高い人は、花粉症になりやすいかもしれません。

これが全てではありませんが、一つの指標となっているので、ご参考になさってください。

今日は、ひなまつりで「散らし寿司」を食べる方も多いでしょう。海鮮でDHA・EPAを補い、お惣菜や汁物に菜の花を食べておくのも花粉症予防にいいですね。花粉症に負けず、ステキな、ひなまつりをお過ごしください♪