野菜&果物の美養栄養学

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ギルトフリー食品としてアメリカで話題のプロテインバー!主原料はコオロギ粉末

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日本人は、欧米コンプレックスがあるのか、アメリカやロンドン、パリなどで流行したものが数年後に日本で流行るという、現象がよく起きていますね。

スーパーフードなどがその典型でしょう。

今、世界ではどんな食品ブームが起こっているのでしょうか?

ギルトフリー食品とは?

第二次世界大戦後、世界人口は増大し、熱帯雨林が切り開かれて、食材となる小麦粉や大豆、トウモロコシ畑となり、環境負荷が上昇しました。そして畜産もピンチを迎えています。

人間の三大栄養素として大切なタンパク源も、多くは畜産によるものですが、ハムやウィンナー、ビーフジャーキー、缶詰など、食肉の加工品は世界でも不足し始めている?という味方が強まってきています。

そこで、ギルトフリー食品と呼ばれる、カラダによく、健康被害が見られず、罪悪感なく食べられる食事を楽しむ食品として、様々な食材や製品が世界各地で誕生しています。

アメリカで注目の高タンパク食品はコオロギ!?

食肉に変わるタンパク質食品として、大豆や豆類などは昔からベジタリアンの方々のタンパク源として重宝されていました。

しかし、得られる栄養が食肉よりも低く、栄養が偏るため、健康のためにベジタリアン食に変えても、かえって病弱になったり、精神疾患にかかる人がいることも事実です。※全ての人がそうではありません。

そこでアメリカの食品メーカーが着目したのが、コオロギ粉です。

拒否反応を示す方もいらっしゃると思いますが、あの昆虫のコオロギです。

アメリカではスポーツジムや一般のスーパーなどで気軽に買えるプロテインバーとして人気で、日本のソイバーのように、ナッツやドライフルーツ、チョコレート味など、ラインナップも豊富です。

ギルトフリー食品の概念にも当てはまるようです。

なぜコオロギが食材に?

コオロギを食材に!といち早く着目したのがアメリカのexoという2014年に設立された食品メーカーです。

食用コオロギは以前から飼育されており、食肉となる家畜よりも餌や水の費用が極端に少なく、環境負荷も低く済むことに注目したのです。

また日本では人口が減少していますが、世界的に見ると2050年には世界人口は90億人に達すると考えられており、その栄養を支えるタンパク質の需要も約2倍になると推測できます。

そうすると、必然的に食肉や魚介類だけでは動物性食品は足りなくなるのです。

コオロギは未来のスーパーフードに!

気になるコオロギの栄養価ですが、食用コオロギはタンパク質食品の中でも人間に必要とされる9つの必須アミノ酸を全て含み、魚介類に含まれるn-3系(オメガ3系)脂肪酸も豊富に含むので、食肉と魚介類のいいところを兼ね添えているのです。

例えば牛肉となる牛の体重を1kg増やすには、餌などの飼料を10kgも与えなければいけませんが、1kg分のコオロギを育てるなら約2kgの飼料で済むそうです。

家畜は成長するのに、数年かかりますが、コオロギなら1~2ヶ月と植物よりも成長が早いので、量産も可能です。

そして、美味しくいただいている肉類ですが、やはり食肉解体業者の方々は、動物たちの断末魔を目の当たりにして、精神的に苦しむ人も多いと聞きます。

その点、コオロギだと、幾分、罪悪感も軽く済み、そういった意味でも世界中でコオロギ農場が増えてきているようです。

これがスーパーフードの発祥地、アメリカで注目の理由なのかもしれません。

日本では?

インターネットを介すると日本でも食用コオロギの粉末は購入できます。

一部の輸入食材店でも買えるので、国としてコオロギの食用を禁止はしていません。

また世界中でコオロギ農場が増えてきているので、今後、日本の畜産農家でもコオロギを扱うところが増えてくるかもしれませんね。

 

明治時代や大正時代の日本人は、牛肉や豚肉を食べるのに、かなりの勇気を要したようです。コオロギ粉末の食品もそんな面持ちで、食べる日が来るのでしょうか?

アメリカではプロテインバーが主力商品ですが、味はソイバーやシリアルバーとほとんど変わらず、かなり美味しいようです。

美容や健康にかなりいいようですが、2018年のプロテインバー(コオロギバー)発売の反響に、今から興味津々です。