大根の本来の旬は冬ですが、夏は大根おろしが大活躍!
生で食べられるのでひんやりとして、辛味があるので暑さも吹き飛びますね。
大根おろしの酵素には夏バテを予防する作用が期待できますが、どんな成分に、どんな効果があるのでしょうか?
大根おろしと酵素
大根は生で食べる場合、
- デンプンを消化する酵素アミラーゼ(ジアスターゼ)
- タンパク質を分解する酵素プロテアーゼ
- 脂肪を分解する酵素リパーゼ
と、食べ物から摂取できる三大栄養素の消化を助ける酵素が3つとも揃っている優れものです!
大根の根の部分の栄養価としては、90%以上が水分なのでカリウムが豊富なぐらいで、
ビタミン類が多いわけではありません。
むしろ葉の方が栄養成分が多く含まれ、緑黄色野菜になるので、β-カロテンやビタミンC、鉄、葉酸などが摂れます。
しかし根の部分は、生で食べると、前述の通り3つの代表的な消化酵素と、他にイオウ化合物のイソチオシアネートや、グルコシノレートなどを含みます。
これらは感染症予防やデトックスなど、優れた殺菌作用が期待できます。
また生で食べる大根おろしは、大根をすりおろす過程で、繊維を細かく断つので、千切りの大根サラダよりも、より多くの酵素の恩恵を受けられることになりようです。
大根おろしと夏バテの関係
夏の納涼レシピには大根おろしを使ったものが多いですよね。
見た目に氷を連想させて涼やかだからというのもありますが、前述の3つの代表的な消化酵素のおかげで、暑さによる食欲不振が改善され、胃もたれが軽減します。
胃の血液量が増えると、食べ物の消化がきちんと進むようになり、正常な食欲も戻ります。
正常な食欲とは、食べ過ぎず、カラダが欲している分量をバランスよく食べられる状態のことです。
大根おろしは辛味成分の影響で、鼻やのどがピリリとすることもありますが、体内を殺菌していることにもなるので、夏バテになると引き起こしやすい、夏風邪予防にもなるでしょう。
大根おろしとあうお料理
- 蕎麦、素麺、冷やしうどんなどの麺類
麺類のでんぷんをジアスターゼが分解してくれるでしょう。 - ステーキ、ハンバーグ、トンカツ、焼肉、豚しゃぶ
夏のスタミナ食にガッツリとお肉を食べたい時に、プロテアーゼがタンパク質を分解して各種アミノ酸に、リパーゼが脂質を分解してくれるでしょう。 - 出汁巻きたまご
たまごのタンパク質をプロテアーゼが分解してくれるでしょう。 - 納豆、もずく、オクラ、モロヘイヤ、つるむらさき
ネバネバ食材と大根おろしを混ぜ合わせると、さっばりとした食感になります。
ネバネバ食材には疲労回復作用も期待できます。
夏は食欲がなくなりがちですが、ムリに食べると太るし、美味しいと感じませんよね。
しかし大根おろしを食べておくと、胃やカラダを健康な状態に戻してくれるので、夏バテ対策になるでしょう。
大根おろしの消化酵素で、疲れやすい夏のカラダを守りましょう。