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冷房による夏の冷え性は鶏肉やジビエが改善食に?

薬膳や中医学の世界は歴史が古く、昔から人々が食べてきた食べ物の中から、様々な経験をもとに食材を利用してきたという経緯があります。

中でも、鶏肉や羊肉は「カラダを温める作用がある」と伝わっており、現代の薬膳料理などにも活かされていますが、近年、その科学的根拠が発表になりました!

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薬膳でのお肉の分類とは?

薬膳や中医学の分野では食肉は4つのタイプに分類されています。

  • 温性(体を温める):羊肉、鶏肉、鹿肉、熊肉
  • 平性(温めも冷やしもしない):牛肉、豚肉、鴨肉、猪肉
  • 涼性(体を冷やす):ウサギ肉、合鴨肉
  • 寒性(体を強く冷やす):馬肉

※出展:『現代の食卓に生かす「食物性味表」―薬膳ハンドブック2014

薬膳や中医学では、昔からの言い伝えや経験が大切にされてきており、現代の科学的な実験や調査研究で、食品を追跡することはあまりないようです。

しかし北海道大学農学研究院の調査研究によると、やはり食肉に関しては、昔からの言い伝えは正しかったようです。

鶏肉とジビエの一部はカラダを温めダイエット効果も!?

北海道大学の研究では、ラットを使った実験と、4人の被験者に協力してもらった調査が行われました。

●ラットでは…!?

ラットには各食肉(鶏肉、羊肉、鹿肉、豚肉、牛肉、ウサギ肉)のモモ肉を食べさせて、3時間後に深部(直腸)の体温と、背中の体温を測ったところ、鶏肉を食べた場合の体温が一番高く、続いて、羊肉、鹿肉となりました。

豚肉や牛肉では温度変化が少なく、ウサギ肉では温度が低くなったそうです。

この調査では馬肉や鴨、猪のお肉は入っていませんでしたが、ラットでは、薬膳の言い伝え通りの結果となりましたね。

●ヒトでは...!?

4人の被験者には茹でた鶏肉、羊肉、豚肉を食べてもらい、その後、体表の温度が調べられました。

その結果、首やわきの下では、羊肉を食べた時に、指先や手のひらは鶏肉を食べた時に体温が上がりました。

●ダイエット効果は?

動物実験の結果では、鶏肉を食べた時に、ラットの褐色脂肪細胞が活性化していたので、肥満予防にも鶏肉がいいかもしれない、とのことです。

褐色脂肪細胞とは、体内で脂肪を燃焼してエネルギーを造る細胞のことで、この細胞が活性化しないと太ってしまうのです。

ダイエットに関しては、鶏肉が一番効果が期待できそうですね。

ジビエとは?

今年は、東京都内にもジビエの専門店ができたりと、じわじわと人気を集めていますね。

筆者も先日、軽井沢へ行った時に、鹿肉をコンビーフ風にしたサンドイッチをいただきましたが(写真)、獣臭さはなく、淡泊でクセのない味わいで、牛肉よりも食べやすいと感じました。

さてジビエとは、フランス料理などによく使われる食肉ですが、本来は、ハンターが射撃などで仕留めた野鳥や小動物を持ち帰り、料理をして楽しむ総称でした。

  • 鳥類
    鴨、雉、アヒル、ウズラ、ライチョウなど
  • 獣類
    鹿、ウサギ、猪、熊、アライグマなど

熊は小動物ではありませんが、薬膳ではカラダを温める食肉に分類されていましたね。

ウサギはカラダを冷やす作用がありますが、日本のジビエでは鹿肉が多いようなので、機会があればカラダ温め食材としてチャレンジしてみてください。

 

羊肉はジビエには入りませんが、L-カルニチンという脂肪燃焼作用のある成分が食肉の中では一番高いので、鶏肉に続いて、ダイエット効果が望めるかもしれません。
しかしご自宅で食べるには匂いが気になりますね。
夏のジンギスカンなどで食べる機会があれば、チャレンジしてみましょう。

その点、鹿肉は淡泊で食べやすいので個人的にはオススメです。
鹿肉が一般のスーパーで買える機会はほぼありませんが、専門店や旅行先などで堪能してみてください。

そしてお肉をいただく時は、倍量の野菜を食べることも忘れずに!