夏の風物詩とも言える「ゴーヤ」。
10数年ほど前までは、沖縄名産の珍しい野菜とされていましたが、年々人気野菜となり、一般のスーパーでもこの時期のイチオシ野菜ですね。
その一方で、独特の苦味が苦手という方もまだまだ多いことでしょう。
しかしゴーヤには夏の美容やダイエットなどの悩みを解決してくれるエキスがたくさん詰まっているので、食べやすい方法でいただいておきましょう。
ゴーヤの苦味は「ククルビタシン」
ゴーヤの独特の苦味はポリフェノールの一種である「ククルビタシン」です。
ポリフェノールと同じく、活性酸素の働きを押さえ、紫外線によるメラニン色素の抑制や、毛細血管を丈夫にして血流を良くする働きが期待できます。
美白や血色の良いお肌への改善にもいいでしょう。
ゴーヤは優れた美養食?
他に糖質の代謝で必要なビタミンB群が多く、太る原因の1つでもあるインスリンの分泌を抑えるので、体脂肪の蓄積が抑えられ、ダイエット作用が望めるでしょう。
顔のテカリや大人ニキビの予防や改善にもいいでしょう。
また「モモルデシン」や「カリウム」といった成分に、夏の疲労回復や、ムクミ対策、冷たいものや食生活で乱れた胃腸の働きをサポートする作用も期待できます。
そして近年の研究では、ゴーヤにはがん細胞を撃退する作用があることもわかっています。
過去記事でご紹介しているので、よろしければこちらもお読みくださいね。
ゴーヤの“ワタ”はビタミンCの宝庫
ゴーヤのワタをキレイに取り除くと、苦味が和らぎ、食べやすくなると言われているので、お料理の時に、キレイに取り除いてしまう方も多いことでしょう。
実はゴーヤのワタには、果肉よりも1.7倍のビタミンCが含まれています。
スムージーやジュースクレンズで取り入れたり、ごく薄くスライスしてから調理することで苦みは和らぐので、ゴーヤの白いワタから、ビタミンCを摂取しておきましょう。
ゴーヤ調理のポイント
ゴーヤの苦味はお肉や魚に含まれる「イノシン酸」という成分と交わると緩和されるという特徴があります。
ゴーヤチャンプルに代表されるように、お肉との炒め物は好相性です!
また単品で頂く場合はカツオ節をかけると食べやすくなります。
レシピは以下の記事をご参考になさってください。
夏野菜の中には水分量が多いだけで、栄養価が低い野菜もありますが、ゴーヤはその中でも栄養価が高い野菜です。
夏は汗で体内の栄養成分も流れ出てしまい、体力も消耗するので、夏の美容悩みの解決にもゴーヤが味方となってくれるでしょう。