野菜&果物の美養栄養学

野菜ソムリエ上級プロが、野菜&果物の他、「食と健康」「食と美養」情報を発信するブログです。

秋の味覚”栗”は夏の肌トラブル改善成分がいっぱい

秋の味覚の代表格「栗」は9月に入ると一般のスーパーにも並ぶようになりますね。
意外と旬の時期は短く、10月の中旬になると市場から消え去るので、今のうちに自家製の渋皮煮や栗ご飯を楽しんでおきましょう。

栗は旬なだけあって、夏の暑さで疲れた肌トラブルや不調を改善してくれる成分がたくさん!? 含まれています。

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生の栗は傷みやすい

栗を買ってきても、丈夫な皮を苦労して取り去り、そして実にピッタリとついている渋皮を取り除き、ようやく栗色の美しい実と出会えます。

奈良時代には、栗のおいしさとともに、実にありつけるまでの過程が大変な苦労を伴うので、天皇に献上するのにふさわしい高貴な食べ物と位置付けられていました。

また苦労して実を取り出しても、傷みが早く進むので、一層、希少価値があると思われていたようです。

フランス菓子のマロングラッセも栗の代表的なレシピですね。
中世より、栗が旬を迎えると、庶民(特に貧しい女性や子ども)が栗の皮をせっせとむいて、それを菓子職人がマロングラッセにして、王室の献上銘菓となっていたそうです。

昔の人々も味わってきた栗の苦労にもあるように、せっかく栗を買ってきて、皮をむいても、中が真っ黒でガッカリ...ということも少なくありません。

他の野菜や果物は、納品時に傷んだものは廃棄されますが、栗は分厚い皮で覆われているので、収穫時にはわかりにくいのです。

栗は繊細な植物で傷みやすい、ということは覚えておきましょう。

またモンブランを作る時に使用する栗のペーストや和菓子に使われる栗の甘露煮などの加工食品なら年中購入できますが、それは栗は収穫してすぐに傷むから、旬の時期に保存食として加工されるのです。

栗の見分け方

栗を買うときの見極め方をご紹介します。

  • 出荷から納品までの流通で傷むので、近隣の生産地のものを選びましょう。
  • 皮に光沢とハリがあること
  • 変色(黒くなってない)していないこと
  • 虫に食われていないこと

栗はたいてい、色付きのネットに入って売られていますが、変色を目立たせないようにするため!? とも言われています。
購入の際は、できる範囲内でしっかりチェックしてみてください。

栗は冷え性改善に

栗は野菜や果物ではなく、ナッツ類に分類されますが、体を温める食材といわれています。

9月は、朝晩の気温は下がって涼しくなりますが、日中はまだ真夏日の日もあり、暑く薄着のため、一日の気温差で手足の冷えが多くなる時期です。

栗は初秋の冷え予防にはピッタリな食材となるでしょう。

漢方では「胃腸を丈夫にして足腰を強くする」という謂れがあります。
基礎体力を補うことで冷え予防につながるでしょう。

夏で疲れた肌を元気に

  • カロテン
    「栗色」と呼ばれる、ほっくりとした黄色い果肉はカロテンによる色です。体内の各器官や皮膚の粘膜を強くしてプルンとした肌に。
  • ビタミンC
    イモ類のように、栗は加熱するとデンプン質が出てきて、ビタミンCを覆いながら守るので、加熱によるビタミンCの損失が少なく、風邪予防や美白、コラーゲン生成に役立つでしょう。
  • ビタミンB1
    肌の新陳代謝を活発にし、ハリのある健康的な肌へと導いてくれます。
  • ビタミンB2
    体内の細胞の成長を促し、新しい皮膚の生まれ変わりを助け、ニキビ予防にもなるでしょう。
  • 食物繊維
    ゴボウやサツマイモよりも多く、整腸作用が期待できるでしょう。
  • 葉酸
    貧血予防や妊婦さんには必要なビタミンですね。
    皮膚細胞を正常化するとも考えられており、赤血球を造る働きもあります。
    血行促進が期待でき、血色の良い肌へと導いてくれるでしょう。

栗は皮をむくのが大変ですが、その分、健康や美容には期待できる成分が盛りだくさん! また”むき栗”を利用すれば、旬の生栗を利用したお料理がご自宅でも楽しめるでしょう。