野菜&果物の美養栄養学

野菜ソムリエ上級プロが、野菜&果物の他、「食と健康」「食と美養」情報を発信するブログです。

MENU

あけびは果肉も皮も栄養満点!紫色の不思議な果実

9月~10月ごろにかけて一般のスーパーでも見かける「あけび」という紫色の果実をご存知ですか?
マンゴーぐらいの大きさで、高貴な美しい紫色の果実に目を奪われた方もいらっしゃるでしょう。
果肉はスイーツ並みに甘いのに対し、果皮は苦くて味噌料理と相性抜群という不思議な果実です。
簡単レシピと共に、栄養価などをご紹介します。

f:id:miwamomoka:20170917210858p:plain

果肉は甘くビタミンCが豊富

果肉は黒い種を覆っている白いゼリー状の部分が可食部となります。
ビタミンCの含有量が高く、2個分で1日に必要なビタミンCが摂取できます。
下の写真のように、果皮に対して、果物としての可食部は、種を除くとわずかしか残りません。
それでもビタミンCの含量が高いのです。
またとろけるように甘いのも特徴です。

f:id:miwamomoka:20170917212819p:plain

果皮の紫色はアントシアニン

一方の果皮は苦く、生食には向きません。
炒め物や煮物などの食材として野菜のように使われています。
果皮はかなり分厚いので、よく火を通すことで、苦味はなくなります。

鮮やかな紫色はアントシアニンによるもの。
抗酸化力が高く、体内の血管や臓器、皮膚の粘膜などを健康に保つ作用があります。
またあけび特有の「アケビン」という成分に利尿効果があり、ムクミ予防にもいいでしょう。

あけびの扱い方

あけびは果肉の中央に、種を覆った果肉があるので、真っ二つにカットすると、果肉が崩れてしまいます。
あけびには自然な裂け目が果皮に入っているので、そこから包丁を1cmぐらい入れて、そっと1周してください。
そうすると写真のように、プルプルとした果肉がでてきます。
果皮内部の白い部分は、すぐに茶色くなってくるので、果皮を調理する場合は、すぐに水につけ、時間をおかずに調理してしまいましょう。

果皮は味噌料理と抜群!

あけびの果皮は、味噌料理との相性が良く、あけびの名産地、山形県や愛媛県では、多くのあけびの味噌料理が昔から伝わっているそうです。

紫色のアントシアニンは、加熱すると鮮やかさはなくなりますが、果皮が分厚い分、ボリューミーで食べ応えのある一品となります。

あけびの形を活かした肉味噌を詰めたレシピをご紹介いたします。

f:id:miwamomoka:20170918064842p:plain

あけびの肉味噌蒸し

 【材料】2人分

  • あけび 2個
  • しいたけ 1個
  • 玉ねぎ 1/8個
  • にんじん 2cm
  • 豚ミンチ 100g
  • 砂糖(ラカント・てんさい糖など)大さじ2
  • 味噌 大さじ2
  • ごま油 大さじ1

【作り方】

  1. あけびは果皮だけにし、水に浸けておく。
  2. しいたけ、玉ねぎ、にんじんはみじん切りにしておく。
  3. フライパンにごま油、大さじ1をしいて、2の野菜類と豚ミンチを入れて、お肉の色が変わるまでよく炒める。
  4. 玉ねぎの色が透き通ってきたら、砂糖と味噌を入れてよく3の素材と絡ませる。
  5. 1のあけびは軽くキッチンペーパーで水気を拭きとり、中央の果肉を取り除いた部分に、4の肉味噌を4等分にして詰めていく。
  6. 3のフライパンに、5の肉味噌を詰めたあけびを並べ、水100cc(分量外)を入れて、蓋をし、10分ほど中弱火で蒸す。
  7. フライパンの水気がなくなってきたら火を止めて出来上がり。

しっかりと蒸しているので、あけびの皮の苦味はなくなり、トロンとした食べやすい食感となっているでしょう。

食べにくい場合は、果皮を食べやすい大きさにカットして、たっぷりの肉味噌と一緒に秋の味覚を楽しんでください。