今年(2017年)は、秋らしい日が少なく、夏からすぐに冬がやってきたような気候の変わり方でしたね。
真冬並みの寒さの日もあるので、足元からくる”底冷え”にも気を付けなくてはいけません。
この時期の冷え対策に、カラダがポカポカする野菜に、ネギがありますね。
その中でも赤紫色が美しい「赤ネギ」はアントシアニンはもちろん、血行を良くするケルセチンという成分も入っているので、取り入れてみましょう。
赤ネギとは?
一般のネギと同様に、硫化アリルや、アリシンなど、カラダをポカポカと温め、風邪などのウィルスや、カラダに溜まった老廃物から発生する毒素などを殺菌する作用が期待できます。
それに加えて、一般のネギ類と違い、抗酸化作用が期待できるアントシアニンやケルセチンなどポリフェノール系の色素成分も多く含まれるので、冬の紫外線対策にも役立つでしょう。
フラボノイドは白ネギの100倍以上
赤ネギの名産地の1つである山形県では、赤ネギの研究も進んでいます。
山形県工業技術センターの研究データによると、ポリフェノールの1種であるフラボノイドの含有量は、赤ネギの場合、白ネギの約100倍も含まれているとのこと。
その中に、前述の血流をよくする作用が期待できる”ケルセチン”も入っています。
また他の赤や紫の野菜や果物同様、赤ネギの美しい赤紫色は、アントシアニンの色素成分となります。
リンゴやカット野菜の褐変を防ぐのに、よくレモン果汁などが使われますが、赤ネギの抽出液も、同等の殺菌力があると考えられています。
旬の時期に、赤ネギを食べておくと、カラダの中がクリーンになっていきそうですね。
オススメの食べ方
- 赤ネギは山形県や茨城県では伝統野菜となっています。両県では、地元ならではの収穫量で、ラーメンのネギも鍋物も赤ネギが「普通」のようです。
赤ネギを購入したら、ラーメンのトッピングや鍋物のネギとして活用してみましょう。 - 焼き鳥の”ネギ焼き”を赤ネギにすると、食卓も華やかになりますね。赤ネギを3~5cm幅にカットして串焼きにしたり、焼き物の添え物として活用してみましょう。焼くと甘さが倍増して、うっとりするほどのおいしさです。
- マリネの食材に:
斜めにカットした赤ネギ1本分を、密封容器やジップロックに入れ、甘酢(お酢、はちみつ各大さじ1)も入れてよくもみます。一晩以上寝かせると、赤ネギの色素成分が、お酢と化学反応を起こして、さらに鮮やかな色彩に。食卓と味覚をオシャレに彩るでしょう。
赤ネギは珍しい野菜の1つとなっていますが、11月から3月のはじめにかけて、大型スーパーで購入することができます。
ただ、収穫量が一般のネギよりも少ないため、日によって並んでいないこともあるので、赤ネギを食べたいときは、こまめにチェックしてみましょう。
お値段は旬の時期なら白ネギとほとんど変わりません。