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塩分が多くても味噌は脳梗塞の予防に~日本最新研究

脳梗塞や脳卒中は「冬に起こりやすい」と言われているので、これから注意したい季節ですね。
これらの病気の根本的な原因は「高血圧」であることも多く、さらに原因を深掘りしていくと「塩分の多い食事」ということになります。

塩分過多の調味料として、味噌や醤油があがっていますが、広島大学の実験発表によると、こと味噌に関しては、塩分が高くても高血圧や脳卒中などの病気の予防になることがわかりました。

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味噌に含まれる大豆イソフラボンがカギか?

大豆製品に含まれる大豆イソフラボンは、以前から脳梗塞の予防になると言われていましたが、実際、塩分の多い味噌に含まれる大豆イソフラボンに、同様の効果があるのかは明らかになっていませんでした。

広島大学の実験では、ラットを用いて、普通のエサと共に、以下のようなグループ分けをしました。

  1. 味噌を与えたグループ
  2. 味噌は与えず、味噌と同量の塩分を与えたグループ
  3. 味噌は与えず、塩分もかなり減らしたグループ

2の高塩分グループは、3つの中で一番血圧が高く、1の味噌グループと3の低塩分グループの血圧は正常範囲内でした。

また生存率に関しても2のグループが1番低いことがわかりました。

そして2のグループには脳に出血した跡がありましたが、1と3のグループには見当たりませんでした。

水を飲む量はやはり2の高塩分群が一番多かったということです。

1の味噌グループは、2の高塩分グループと、塩分量に関しては同量でした。
しかし味噌に含まれる大豆イソフラボンのおかげなのか、低塩分グループとほぼ同じ結果が得られることがわかりました。

参考:Am J Hypertens. 2017 Jul 31.

この実験発表で、「日本の大豆ペースト(味噌)が、脳卒中に対して防御効果がある」として、早くも世界中から注目を集めているようですね。

味噌の健康作用

前述の実験結果では味噌の大豆イソフラボンに関しての記述でしたが、他にも健康や美容にいい栄養成分が含まれています。

まずは発酵食品であるため、腸内環境をよくし、体内の酸化や老化を予防してくれるでしょう。

そして細胞の生まれ変わりを助けてくれるビタミンB2も豊富です。ビタミンB2は脂質や糖質の代謝にも役立つビタミンとしてもおなじみです。

また人間の体内では合成されない9種の必須アミノ酸が全て揃うという万能調味料です。

味噌は塩分が高いと言われてますが、1食分にすると1.3gほどです。
国の食塩摂取量10g以下を守るのに、1日1杯のみそ汁は害にはならないはずです。

豚汁などが美味しく感じる季節となったので、”お代わり”を避ければ、日常生活から、塩分控えめ目的のために、味噌を避ける必要はないでしょう。

 

冬になると味噌とサケ、たっぷり野菜がベースとなった「石狩鍋」や「味噌煮込みうどん」「豚汁」「もつ鍋」などが美味しく感じますよね。
日本人の食卓には、昔から味噌は欠かせないもので、平安時代にはもう製造されていたと考えられています。

日本人DNAに適した食材を適量分、取り入れれば、脳梗塞や高血圧など、生活習慣病予防の一助となるでしょう。