一日一食×読書でダイエット脳を育てるブログ

毎日のプチ断食習慣で、腸と脳をクリーンに!

夜食は体内時計を狂わせる?心疾患や糖尿病リスクに

冬は、心疾患で亡くなる方が多い季節。※参考:日本生活習慣病予防協会
厚生労働省でも毎年この時期に注意喚起を促していますが、気温が低く、血圧や血流に異常をきたすのが主な原因と考えられています。
暖房の効いていないお風呂場や、明け方の冷え切った寝室の低温なども影響しているようですね。

またメキシコの最新の体内時計の調査では、夜食の機会が多いと、心疾患だけではなく、糖尿病のリスクも高くなることがわかってきました。

f:id:miwamomoka:20171210105958j:plain

夜食はカラダの24時間周期を狂わせる?

今年(2017年)のノーベル医学・生理学賞は「体内時計」でしたので、健康や美容に関心の高い人は、いろいろ調べられたことでしょう。

1985年にはアメリカで発表されていたので、以前から大学機関の『応用栄養学』や『生化学』の教科書に記述がありました。

その後、人間をはじめ、様々な動植物の体内時計の研究が行われていますが、人間の体内時間は平均25時間と考えられています。
しかし地球の24時間とあうよう、規則正しく睡眠時間を確保したり3度の食事を大切にすることで、ヒトは地球生活を可能にしているのですね。

ある意味、睡眠時間の確保で、体内時計をリセットしている部分もあります。

そこへ、夜遅い食事の習慣がついてしまうと、体内時計が狂ってしまい、不眠や次の日の食事のリズム(朝食の欠食や食欲不振、大食いなど)も狂い、カラダはどんどん不調を招いていくのです。

体内時計の信号とは?

ヒトのカラダは太古の昔から、体内時計をあわせるために、信号を受け取るように、進化してきました。

その信号とは、夜暗くなってくると、カラダは休息期に入り、食欲がなくなって、眠くなる。

朝日で外が明るくなってくると、自然と目が覚めて、太陽の光を浴び、脳が活性され、一日の活動力がみなぎり、お腹もすいて、朝ご飯を食べたくなります。

こういった当たり前のものなのですが、今は遮光カーテンで、部屋は朝が来ても真っ暗、夜も電球に照らされた部屋で生活するので、カラダが休息期に入りにくくなり、いつからが1日の活動期の始まりなのかが、感じにくくなってきているのです。

また夜の食行動に走ってしまうのは、私たちが体内時計を無視し、体内時計が狂い始めている典型!? かもしれないのです。

夜食と心疾患、糖尿病の関係

メキシコの国立自治大学の研究では、ラットを使った実験結果を報告しています。
まず、ラットを、休息期に入る前に高脂肪食を食べさせたグループと、活動期に入る前に高脂肪食を食べさせたグループとに分けました。
ラットの24時間の脳周期を調べました。

そうすると、休息期に入る前にエサを食べたグループの血中脂肪濃度が高くなっていることがわかりました。
一方の活動期に入る前にエサを食べたグループでは血中の脂肪濃度に変化は見られなかったそうです。

血中の脂肪濃度が高くなると「高脂血症」という病気になります。
これは心疾患と糖尿病の原因の1つにあがっている病気でもあるので、夜遅い食事が続き、その時に高脂肪食を取り入れていると、そのリスクが高くなるということです。
※参考:『実験生理学』2107年12月1日

また糖質(炭水化物やスイーツ)も体内で中性脂肪になりやすいので、ある意味、高脂肪食と同類と考えておいたほうがいいでしょう。

 

忙しい現代、残業で遅くなるので、夜遅い食事は、ある程度、仕方のないことかもしれませんが、21:00を過ぎての食行動は、食べるものを吟味しておく必要がありそうですね。

また個人差もあるので、就寝前3時間に食事ができなかったら、夕食を抜いてしまうほうがカラダにいいと感じる人もいれば、お腹が空いて眠れない...という人もいます。

どちらを選ぶかは、生活者ご自身の判断ということになりますが、後者の方は、以下の記事をご参考にしてみてください。

 お仕事によって、生活時間はそれぞれ違うものですが、寝る前3時間までに食事を済ませることを習慣化すれば、前述した大きな病気は避けられるでしょう。