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機能性ディスペプシア~健診でわからない生活習慣病

「神経質な人は胃が弱い」とよく言いますが、ストレスや疲れが溜まってくると、胃の機能が低下しやすいことがわかってきました。
日本では、4人に1人が、何らかの胃腸障害を持つと想定されていますが、近年、病院に行っても、健康診断の結果を見ても、見過ごされてしまう隠れた胃腸障害「機能性ディスペプシア」が問題となってきています。

胃もたれ、すぐにお腹がいっぱいになる、みぞおちが痛い、胸やけを感じるなどが主な症状です。もしや?と思う方は、注意しておきましょう。

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「機能性ディスペプシア」とは?

最近、よく耳にする「機能性ディスペプシア」は生活習慣が影響する胃腸障害のことで、2013年に正式な疾患名とされました。
「ディスペプシア」はギリシャ語で「消化不良」を意味することから名づけられてそうです。

胃潰瘍などは、胃腸そのものが異常になっているので、内視鏡検査などですぐにわかりますが、「機能性ディスペプシア」は、冒頭で述べたような日常生活で起こりやすい症状なので、発見されにくいのが難点となっています。

胃もたれや胸やけは、ごちそうを食べすぎると、よくあることなので、2~3日すればおさまりますし、女性はPMSなどの月経周期で、月に何度か食欲が沸かない日もあるので、自分自身でも気づきにくいことが多いのです。

胃潰瘍や胃がんは、健診やがん検診で発見されやすいので、罹患率は減ってきていますが、その一方でこの「機能性ディスペプシア」の人口が増えつつあるようです。
やはり健診でも、自分自身でも気づきにくいことが大きな原因と言えそうですね。

一般内科などでは「異常なし」と言われることが多いので、慢性的に、胃もたれ、すぐにお腹がいっぱいになる、みぞおちが痛い、胸やけを感じるなどの症状が続いている人は、胃腸や消化器系の専門クリニックで診てもらうようにしましょう。

「機能性ディスペプシア」の症状は2つに大別

  1.  食べてもすぐにお腹がいっぱいになり、食後胃もたれが起こる
    このタイプの人は正式名称を「食後愁訴症候群(しょくごしゅうそしょうこうぐん)」といいます。
    通常、食べ物が胃に入ってくると、胃の上部が広がりますが、このタイプの人は、胃の上部が広がらないので、すぐにお腹がいっぱいになります。
    ムリに食べても、胃の消化機能が弱っているので、食べ物が胃の中で消化されずに残ってしまい「胃もたれ」を起こすのです。

  2. みぞおちが痛く、胸やけを感じる
    このタイプの人は正式名称を「心窩部痛症候群(しんかぶつうしょうこうぐん)」といいます。
    胃や十二指腸が、胃酸にたいして敏感になっているので、知覚過敏を起こしている現象です。
    知覚過敏は通常よりも胃酸が多く分泌されて、食べ物が入ってくると胃痛や胸やけをおこすと考えられています。

「機能性ディスペプシア」の原因は?

前述の2つの症状の原因は、ストレスや生活習慣です。
これらにより、自律神経のバランスが乱れると、胃腸にも悪影響が及ぶようです。

主な原因となっている生活習慣は以下の通りです。

  • 睡眠不足
  • 疲労
  • 冷え
  • 喫煙
  • カフェインのとりすぎ
  • 飲酒
  • ジャンクフードのとりすぎ
  • 脂質や糖質過多の食事

などです。ストレスも自律神経の乱れで精神状態が不安定になったり、緊張しやすくなるので、生活習慣の一部と言えるでしょう。

こういった生活習慣は、胃の負担を増やしているので「機能性ディスペプシア」になりやすいのです。

「機能性ディスペプシア」の改善策は?

改善策は、ずばり!上記の生活習慣を全て、なくすことです。
簡単なようで難しい習慣ですよね。
しかし、これらはダイエットや美容の大敵とも言えることなので、ジャンクフード店に行くなら、ファミレスに行ってバランスの取れた定食にするなど、視点を少し変えるだけで実行できることもあるでしょう。

喫煙や飲酒習慣も改善は難しいようですが、毎日少量ずつ減らしていくと、胃も改善へと向かうのではないでしょうか?

改善食はあるのか?

「機能性ディスペプシア」は、胃酸に強い乳酸菌を摂取すると改善しやすい、という報告も挙がっています。
スーパーに行くと、さまざまなヨーグルトが並んでいますが、胃酸に強い乳酸菌は意外と少なく、今のところ「乳酸菌L.ガセリOLL2716株」が一番強力なようです。
通称『LG21乳酸菌』と書かれたヨーグルトを探すといいでしょう。
※参考:スイスの医学誌『Digestion』2017年9月

この乳酸菌は、胃の中に潜むピロリ菌の増殖を抑える作用も期待できるでしょう。

 

今年(2017年)も様々な病気やダイエットなどが発表されましたが、やはり生活習慣が原因となっているものが多いと感じました。
美しい人たちはスリムで、肌荒れもなく、髪も豊かですが、悪習慣と呼ばれる生活習慣を全て辞めれば、自然と不調やダイエットの悩み事もなくなるのではないか?
と改めて思い直しました。

「機能性ディスペプシア」の症状が心配な方は、改善するだけで、健康やキレイに近づけるかもしれませんね。