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ミカンのβ-クリプトキサンチンが糖尿病予防に?

冬の果物と言えばやはりミカン! 冬のビタミン補給に欠かせないですね。
しかし、近年の糖質オフブームで、果物全体が「糖質が高い」とタブー視されており、日本の冬の風物詩的存在であるミカンまでガマンしている方もいらっしゃるでしょう。

ミカンの名産地の1つである静岡県で行われた10年に及ぶ追跡調査を見ると、そんな心配はいらないことがわかります!

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ミカンに含まれるβ-クリプトキサンチンに注目

果物の中には主に「果糖」という糖分が入っているので、近年の糖質オフではタブー視され、「果物は食べない」という人も増えてきました。
確かに糖度の高い果物もありますが、ミカンのGI値(血糖値上昇指数)は33なので、低GI値の部類に入ります。
なので、糖質が高いと思って避けている方は、さほど心配はいらないでしょう。

またミカンにはカロテノイドの一種「β-クリプトキサンチン」が含まれ、血中のβ-クリプトキサンチンの濃度が高い人ほど、糖尿病の発症が低いこともわかっています。

β-クリプトキサンチンとは?

β-クリプトキサンチンは、カロテノイドの1種なので、体内にある有害な活性酸素を除去する抗酸化作用があります。
カロテノイドは体内でビタミンA様に働き、種類もいくつかありますが、その中でもβ-クリプトキサンチンは、群を抜いて、カラダに吸収されやすいのです。
また脂溶性であるので、体内滞留時間も長く、カラダの隅々にまで行きわたるので、アンチエイジング作用も期待できるでしょう。

血中濃度が高いと糖尿病予防に?

農研機構果樹研究所と浜松医科大学の共同研究では、10年にわたり、静岡県の浜松市三ヶ日町の町民1073人を対象に、追跡調査を行いました。
三ヶ日町は『みっかびミカン』でおなじみのミカンの名産地でもありますね。

対象となった1073人の方たちは、調査の開始当時(平成15年)、糖尿病にかかっていない人たちが選ばれています。

そして平成25年、調査開始から10年が経過した後、対象者のミカン摂取量によって、血中のβ-クリプトキサンチン濃度の違いがわかり、濃度の高い人、すなわちミカンの摂取量が多い人は、糖尿病の発症率が、濃度の低い人と比べて、57%低いことがわかりました。

また血中のβ-クリプトキサンチン濃度が高い人たちは、肝機能が正常に保たれていることもわかりました。

もしミカンが、糖質の高い果物であれば、高血糖で肝機能の働きが低下していくはずですね。
そうはなっていないところを見ると、ここでもミカンのGI値が低いことが証明されたと考えてもいいでしょう。

ミカンの摂取量ですが、毎日4個以上食べているグループでは、群を抜いて、血中のβ-クリプトキサンチン濃度が高く、糖尿病リスクが低いとのこと。
冬場のミカンは、旬で、リーズナブルなお値段で手に入るので、せめて毎日1個は食べておきたいですね。

熟したミカンを食べよう!

ミカンは、カビが生える直前ぐらいの完熟したものが一番おいしく、オレンジ色も濃くなり、そしてβ-クリプトキサンチンも豊富に含まれています。
逆に、収穫してすぐの、まだ青さが残るミカンは、しばらく追熟してからいただくようにしましょう。

さいごに

ミカンのβ-クリプトキサンチンに焦点をあてて、ご紹介しましたが、ミカンはビタミンCなど、冬の貴重なビタミン源でもあります。
ビタミンCは風邪やインフルエンザ予防にもなるので、感染する前にしっかりと食べておきましょう。