野菜&果物の美養栄養学

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カツオ出汁の血流改善作用で冷え予防・ダイエットに

日本人が本格的にカツオ出汁を使うようになったのは江戸時代からです。
その後、今日まで日本料理の基礎を築く大切な存在となっています。
忙しい現代では、カツオ節からきちんととる「一番出汁」のとり方を知っている人は、随分少なくなりましたが、粉末状の出汁を使うのと、さほど調理時間は変わらないので、本物のカツオ出汁で、血流改善をしてみませんか?
冷え予防にもなり、朝から効率UPも望めるでしょう。

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カツオ出汁は熱産生を増やす元祖ダイエット調味料?

日本人の肥満人口が増えてきたのは、飽食の時代となったここ30年ぐらいでしょう。
江戸時代から明治、大正、昭和40年代頃までは、いわゆる一汁三菜の和食を基本とした食事をとっており、毎日当たり前のようにカツオ出汁を使ったみそ汁や煮物、炊き込みご飯などを食べていました。
その時代に肥満していた人はごく一部だったようです。

その秘密は、カツオ出汁に含まれるアミノ酸の1種「ヒスチジン」にカギがあるようですね。

ヒスチジンは、脳内でヒスタミンに変化しますが、その過程で熱産生を高めます。
そのため、体内の脂肪の消費を高めることができるので、太りにくい体質づくりに役立っていたのです。
しかし飽食の時代となり、食の欧米化が進んだので、和食離れが起こり、今では、粉末のインスタント出汁で作ったみそ汁でさえ、毎日飲む人は少なくなってしまいました。

カツオ出汁は朝に摂るといい?

カツオ出汁は朝に摂ると代謝があがるという研究報告もあります。
前述のように、熱産生が増えると同時に血流を促すので、寒い朝にはピッタリですね。
現代の日本女性は2人に1人が冷え性という統計が出ていますが、昔は朝食も和食で、みそ汁が飲まれていたので、さほど冷え性を訴える女性は多くなかったといいます。
それもカツオ出汁効果だったのかもしれませんね。

またカツオ出汁には旨味成分であるイノシン酸やペプチドの1種アンセリンにも血流を促す作用があるので、朝の冷え切ったカラダを温めるのに重宝するでしょう。

カツオ出汁は精神安定や高血圧予防にも

カツオ出汁は冷えや脂肪燃焼作用だけではなく、血流が促されるので疲労回復にも役立ちます。
夕食でお味噌汁を飲むと、ほっとして1日の疲れが癒されるように感じるのもカツオ出汁効果といえるでしょう。
またカツオ出汁は実際に心が安らいでリラックス効果も期待できます。
カツオ出汁を継続的に摂ると、不安感や緊張感などといった感情状態が安定し、攻撃性も鎮まるので、うつ状態を抑制するという報告もあります。

そして旨味成分のイノシン酸やグルタミン酸などのアミノ酸には、胃の蠕動(ぜんどう)運動が促され、血糖値の急高下も抑えられるようです。

そして、「一番出汁」のようにカツオのエキスが強いものほど、旨味が効くので、味噌や、煮物などに使う塩や醤油など塩分が多い調味料の量を控えても、美味しさを感じることができます。
そのため、お料理の減塩ができ、高血圧予防にもなるのですね。

自宅で作るカツオ出汁

日本料理の基本として使われるお出汁は、昆布とカツオ節が使われますが、カツオ節だけでもOKです。
お料理で使うときのカツオ出汁は水1リットルに対してカツオ節10gが目安ですが、濃いめの飲み物として使いたい場合は、1リットルに対してカツオ節30gほど入れてもOKです。
疲れがひどいときなどは、濃いめのカツオ出汁のほうが、疲労回復作用が高まるでしょう。
作り方としては、水を大きめの鍋で沸かして、沸騰したら、火を止め、その後すぐにカツオ節を入れ、タイマーを1分にセット。
そしてザルにリードなどの水や油を濾せるキッチンぺーを、濡らして広げたものをボウルの上にセットし、出来上がったカツオ出汁を濾します。

ボウルに抽出された琥珀色の美しいお出汁は、粉末のインスタント出汁と違い、格別です!

お出汁用のカツオ節はさほど高価なわけではありません。
このひと手間で冷え予防や脂肪燃焼の一助になれば、冬に感じる寒さも違ってくるでしょう。
※一番出汁とは、カツオなど(昆布)を上記の工程で濾したもののこといい、二番出汁は、一番出汁をとった後のカツオ節(昆布)などで再度薄い出汁をとり、野菜の和え物などに使います。一般にみそ汁やうどん出汁、そばつゆなどに一番出汁が優先して使われます。

カツオ出汁の飲み方

自分で引いたお出汁は、できたてすぐなら他の調味料がなくても美味しくいただけます。※日本料理ではお出汁は「引く」と表現します。
少量のお味噌を溶いたり、生姜を加えたり、また洋風にアレンジするならオリーブオイルとお好みのハーブを入れたりして楽しんでみましょう。
コンソメやブイヤベースの代用としてスープに使うのもいいですね。
薄口醤油をたらすと、温かいうどん出汁や蕎麦出汁としても活用できますし、濃口醤油をプラスすると、冷たい蕎麦のそばつゆにも活用できます。

多めに作って、冷蔵庫などでストックしておけば、いる分だけすぐに使えて便利です。

本物のカツオ出汁でこの冬の寒さと、冬太りを解消しておきましょう!