野菜&果物の美養栄養学

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かんぴょうの栄養価がスゴイ!日本古来の健康食材

先日の節分で、恵方巻きを食べた方も多いでしょう。
その巻き寿司に欠かせないのが「かんぴょう」ですね。
しかし、食べておきながら、この「かんぴょう」の存在を意識していた方はいらっしゃるでしょうか?
それぐらい地味な存在ですが、平安時代から用いられている日本料理の伝統ある食材で、栄養価も優れています。
知らずに食べていることも多いので、この機会にお見知りおきを!

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かんぴょうの原料は何?野菜!?

かんぴょうは、巻き寿司の具が代表的ですが、おでんに入っている巾着やロールキャベツ、茶巾寿司などを縛っているヒモのような役割を果たしている食材でもあります。
わざわざほどいて、食べ残す人もいますが、列記とした野菜なのです。

かんぴょうは、あの平安時代の名作『源氏物語』に出てくる「夕顔」の花の果実が正体です。
美しい夕顔の花の見ごろが終わると、「ふくべ」と呼ばれる6kgからなる巨大な果実に成長します。
この果実は、樹木からとれる果実(果物)と違い、糖度はありません。
また植物学などの分類上、夕顔は”草”になるので、その実はウリ科の野菜ということになります。

「ふくべ」から「かんぴょう」

リンゴの皮をむく時、丸ごと1個の場合は、上部から円状に皮をむいていきますが、「ふくべ」も同じ要領で細いひも状にむいていきます。
リンゴの場合は皮をむくだけですが、「ふくべ」はそのまま実の部分もひたすら同じ要領でひも状にスライスされていきます。
昔は手作業でしたが、今は、機械が使われているようですね。

そしてひも状になった「ふくべ」を天日干しにしたものが「かんぴょう」です。
漢字で書くと「乾瓢」または「干瓢」となります。
ウリ科の野菜ということがよくわかりますね。

かんぴょうは非常に丈夫なことから巾着に見立てたお料理や、甘辛く煮て、巻き寿司の具として使われるようになったのです。
しかし、丈夫とはいえ、食品なので、よく噛んで、残さずに食べましょう!
以下に述べますが、栄養価もなかなか優れているのです。

かんぴょうの栄養価は?

かんぴょうは、いわば「干し野菜」の1種なので、切干大根のように、干す過程で、様々な栄養価が生まれています。

脂質を分解する作用のあるビタミンB2、そしてカルシウムは100g中375mgと、魚の干物なみです(シシャモなど)!
また冷え対策や、目の下のクマ対策に必要なリンや鉄、成長作用が期待できる食物繊維も豊富です。
他にカリウムも豊富なので、塩分の多い食事の時には塩分排出に役立つでしょう。

かんぴょうの使い方

かんぴょうは、一般のスーパーの乾物コーナーで購入できます。
パッケージの裏に、かんぴょうの戻し方や、調理例が書いてあることもありますが、大き目のボウルにたっぷり水を入れて、2~3時間浸けて戻すのが一般的です。

甘辛く煮て巻き寿司の具として使ったり、巾着や包み料理の食用紐として使われます。
ご家庭では、以下のような食べ方もできるので、ご参考に。

  • お味噌汁の具
  • みじん切りにして、ハンバーグやつくねの具に
  • マヨネーズなどで和えてコールスロー風サラダに
  • 酢味噌和え
  • シンプルに塩や醤油、ポン酢などをかけて食べる

クセのない味なので、カレーやシチューなど洋風の煮込み料理にもあうでしょう。

先日の節分で、ご自宅で恵方巻きを使った方は、きっとかんぴょうが残っていることでしょう。
「使い道がない!」と思わず、カルシウム補給にもなるので、いろいろお料理に使ってみましょう。