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甘酒は「飲む点滴」の他、美腸作用も判明!

筆者は、個人的に、朝の栄養ドリンクとして「甘酒」にすりおろし生姜を入れて飲んでいますが、「飲む点滴」の役割だけではなく、美腸作用があることもわかってきました!

また高野豆腐に多いとして知られるレジスタントプロテインも甘酒には含まれているようです。
詳細を見てみましょう。

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甘酒の美腸作用とは?

佐賀大学の研究によると、甘酒の原料「麹」にはグルコシルセラミドという成分が含まれますが、この成分に、腸内で善玉菌を増やす働きがあることがわかってきました。

グルコシルセラミドとは、コンニャクに含まれる成分として、おなじみです。
今までは、皮膚組織を健康に保つ働きなど、美肌作用として知られていましたが、麹由来のグルコシルセラミドは、小腸で吸収され、大腸にまで届くことが、マウスでの実験で明らかになりました。

この作用をヒトに該当させると、成人男性で一人当たり100mg、成人女性で同80mgぐらいあると美腸作用が望めるようです。

甘酒は1杯平均200mlですが、その中にグルコシルセラミドは約4mgです。
グルコシルセラミドは、和食を好む人では既に、1日26~77mg程度は取れているので、1日1杯の甘酒をプラスすれば十分なのだそうです。

甘酒は発酵過程でオリゴ糖が生まれる

甘酒は炊いたご飯に、麹をかけて発酵させていきますが、その過程で、オリゴ糖が生まれ、それで甘くなるのですね。

市販の甘酒は、砂糖をプラスしているものが多く出回っているので、伝統的な酒蔵が造っている甘酒など、パッケージの裏を見て「砂糖」と書いてあるものは買わないようにしましょう。

天然発酵の甘酒の場合、材料は「米・麹」または「米・酒かす」となっているはずです。
この天然の甘酒からオリゴ糖が生まれるのです。
オリゴ糖は、腸内細菌のエサとなって、腸内を善玉菌優位にしてくれるでしょう。
(※腸内が悪玉菌優位になると便秘になります)

酒かす由来の甘酒にはレジスタントプロテイン

甘酒は、伝統的な日本酒の酒蔵で造られているものは、酒かす由来のものもあります。
その場合は、酒かすにレジスタントプロテインが含まれています。
レジスタントプロテインは、高野豆腐にも含まれるタンパク質の1種ですが、体内で消化吸収されず、ダイレクトに腸に届き、食物繊維様の働きをします。
お米に含まれるレジスタントスターチの親戚のようなものです。
レジスタントスターチは炭水化物の主にデンプン由来の難消化性物質ですが、レジスタントプロテインは、タンパク質由来の難消化性物質となります。

この「難消化性」がレジスタントという意味にあたり、食物繊維様の働きをする物質ということです。

レジスタントプロテインは、便を軟らかくし、便通を改善する働きが期待できます。

甘酒は脂肪肝も改善!?

甘酒は麹由来のものでも、酒かす由来のものでも、腸内改善に期待できることがわかりましたね。

他に、甘酒は小腸での脂の吸収を抑える作用もあることがわかってきました。

脂肪肝の人が12週間、毎晩、甘酒150mlを摂取したところ、便秘や疲労感が改善したという研究報告もあります。

麹は日本では「国菌」という別名がついています。
これは、わが国が世界に誇る、日本の風土でしか生まれない菌なので、国菌というそうです。
そのため、日本では大学をはじめとした多くの研究機関が、麹やグルコシルセラミドの研究を行っていますが、これらを含む食品を摂取して、症状が悪化したというデータは出ていないそうです。

甘酒もご先祖からのDNAにあった、元祖天然栄養ドリンクなのかもしれませんね。

さいごに

近年、エナジードリンクによる、健康被害が、世界的に多くなっていますが、日本でも昨年、国から注意勧告が出ていましたね。
そこそこ高価なエナジードリンクを飲むのなら、1杯の甘酒を飲んだ方が、カラダに害もなく、点滴なみの栄養も摂れ、美腸作用まであやかれるのです!

甘酒は、ひなまつり、卒業式、入学式、お花見とお祝いごとに飲まれることが多いですが、昔の人は日常的に飲んでいました。
江戸時代には甘酒の出店があったほど、当時の労働者の疲労回復に貢献していたのです。
甘酒は、天然のものでも、さほど高価ではありません!

科学的に加工された栄養ドリンクよりも、昔の日本人のように、一杯の甘酒習慣が戻ればいいですね。