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未来の健康診断は血中のEPAやDHA濃度も検査?

日本の一般的な健康診断では、血中のコレステロール値などは検査項目に入っていますが、EPAやDHA濃度は入っていませんよね。
主に魚介類から摂取できるEPAやDHA(オメガ3系脂肪酸)は脳によく、血流をよくし、ダイエット作用があるなどで知られますが、アメリカの最新研究で、人間の血中にそれらの割合が高いと、様々な死因リスクが軽減することがわかってきました。

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脳や心臓に関する病気はオメガ 3系脂肪酸が大切

アメリカのサウス・ダコタ大学の調査では、血液中のオメガ3系脂肪酸(EPAとDHA)濃度を測定することは、心疾患や脳卒中など、血流の悪さが災いする心臓や脳疾患のリスクを評価するために、大変重要な数値であることがわかりました。

この研究は、「フラミンガム心臓研究」という1948年に開始された調査対象者の子孫2500人を追跡調査した結果だそうです。

子孫2500人を対象としたサウス・ダゴタ大学の調査は、スタート時の対象者平均年齢が66歳で、心疾患を患っていないことを確認した上で開始。
そして対象者の方々が73歳前後になるまで観察されました。

その結果、オメガ3系脂肪酸の血中濃度が高い人ほど、心血管疾患、虚血性心疾患、脳卒中のリスクが低いことがわかりました。

また、心血管疾患とガン以外の、全ての病気の死因リスクでも、オメガ3系脂肪酸濃度が高いほど、死因リスクが低いことがわかりました。

これにより、EPAとDHAは、一般に伝わっている健康作用よりも、もっと有益な作用があると考えられています。

コレステロール値よりもオメガ3系濃度の方が優位?

日本でも、諸外国でも、血流の悪さが原因となる疾患の目安として、血中コレステロール値で判断されていますね。

しかし、前述の研究で、オメガ3系濃度の高低の方が、様々な死につながる疾患の早期発見につながる、とみられているようです。
※『臨床脂質学雑誌』2018年2月

日本でも、将来、健康診断の血液検査の項目にEPAやDHA濃度の欄が追加されるようになるかもしれません!?

オメガ3系脂肪酸を含む食べ物

●EPAとDHA

オメガ3系脂肪酸はEPAとDHAが有名ですが、主に魚介類に含まれます。
特に含有量が多いのが青背魚である、サンマ、イワシ、アユ、サバ、アジ、ニシンなどと、赤身魚のマグロ、白身魚ではサケです。

EPAもDHAも、体内で余分なコレステロールや中性脂肪を減らす働きがあり、その結果血液をサラサラにする効果が期待できます。
また、脳の働きを高めて、集中力や記憶力UPも望めるでしょう。

●α-リノレン酸

α-リノレン酸は、上記の調査対象にはなっていませんが、オメガ3系脂肪酸の1つで、EPAとDHAが体内で合成される手助けをする大切な脂肪酸です。
また、高血圧やガンの予防作用が期待されており、アトピーなど、アレルギー疾患も防ぐと考えられています。

亜麻仁油、エゴマ油、インカインチオイル(グリーンナッツ油)、シソ油など植物油に含まれています。

さいごに

日本人は元々、魚を日常に食べていた民族です。
また、日本人の腸内細菌は乳製品や4つ足の肉類の消化はしにくい、と指摘する報告もあるので、主菜(メインディッシュ)は魚中心にするとDHAやEPAがとれていいでしょう。

ただ、酸化しやすいので、上記にあげた魚介類は、加熱調理後すぐに食べるか、お造りやお寿司、海鮮丼など生の状態でいただくと、EPAやDHAの摂取が高まるでしょう。