野菜&果物の美養栄養学

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腸と脳の関係とは?腸が元気だと脳もクリアに!

新年度がスタートしてワクワクすることが多い一方、緊張でドキドキする機会も多いことでしょう。
よく昔から、「緊張するとお腹が痛くなる」と言いますよね。
また「腸は第2の脳」と言われるようになって、しばらくたちますが、腸と脳がどのようにつながっているのかも見ていきましょう!

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腸と脳の相関関係とは?

仕事やプライベートで、強いストレスを感じると、脳の情報が腸に伝わってしまい、お腹が痛くなることは、古くから知られていました。
ただ、医学や栄養学が発達していない時代は、その仕組みまではわかりませんでした。

近年では、その逆の状態が起こることもわかっており、腸で生じた変化、例えば便秘などの腸相の悪さが、脳に影響を及ぼしてしまい、それが引き金となってストレスを感じやすくなる、というものです。
どちらが先か? という問題ではなく、これらの関係は『脳腸相関』と呼ばれています。

九州大学の研究では、「腸内細菌が脳の働きに影響を与えている」とのことです。

研究では、腸内環境を無菌状態にしたマウスと、正常マウスにより実験が行われました。
すると無菌マウスは腸内細菌がいないので、ストレスに弱いことがわかったのです。

しかし無菌マウスにビフィズス菌を定着させてあげると、正常マウスのようにストレスに強くなったようです。

腸内細菌は脳に、どのように影響する?

腸内細菌が脳に影響を与える経路は、以前から、神経を介する経路と、免疫系を介する経路がわかっていました。

そして近年、腸内細菌がつくり出してくれる代謝物質を介した経路があることがわかってきたのです。
その正体は、腸内細菌が食物繊維や食物繊維様(レジスタントスターチやレジスタントタンパク)をエサとした時に、代謝産物としてできる「短鎖脂肪酸」のことです。
短鎖脂肪酸は、脳内にあるニューロン(神経細胞)がダメージを受けた時に、修復したり、余分なものを排除する働きのある「ミクログリア」という細胞の働きをよくする作用があります。

無菌マウスの場合は、ミクログリアが未成熟ですが、腸内細菌を移植することで、短鎖脂肪酸が腸でつくられ、ミクログリアの働きも活性化することがわかりました。

認知機能を高めアルツハイマーを予防?

食物繊維や食物繊維様を食事から補っておくことは、脳機能も高めることになり、特に認知機能がUPされるそうです。
高齢者においては、アルツハイマーを予防することになりますし、その他の年代の人たちも、認知機能が高まると、記憶力UP、ヤル気UP、そしてストレスが感じにくくなるなどのメリットがありますね。

また脳が元気だと、カラダも元気に感じます!
これがまさに「健康で幸せな状態」ではないでしょうか?

食物繊維は野菜や果物、海藻、大豆製品、雑穀類などから摂れます。
そしてレジスタントスターチは冷たい状態のご飯や大麦、レジスタントタンパクは高野豆腐や酒粕、甘酒などから摂れますね。

糖質オフで、動物性タンパク中心の食事にしている人は、体重は減っていても、食物繊維類が不足して、認知機能が低下しているかもしれません。
しっかりと野菜や冷たいご飯なども摂取しておきましょう。

さいごに

認知力や記憶力は、受験勉強や資格試験の勉強に役立つだけではなく、「うっかりミス」や「すぐに忘れる」などといった日常生活の些細なストレスも緩和してくれるので、ありがたいですよね。

アルツハイマーの発症は若年化しつつある、とも言われているので、食物繊維類の摂取で、早めにケアしておきましょう。