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糖質オフの行く末?タンパク質中心は腎機能に警鐘

糖質オフの後遺症?と思われるような研究データが、ここ最近、続々と発表されていますね。
11年の追跡調査の結果、炭水化物を控え、タンパク質食品中心の食生活を送っていた人たちの腎機能障害や隠れメタボも出てきているようです。
詳細を見てみましょう。

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糖質オフダイエットの減量スピードは?

過去記事でも、アメリカのスタンフォード大学の研究結果をご紹介したことがありますが、東京大学大学院医学系研究科社会予防疫学の論文分析でも、糖質制限ダイエットの減量効果は、他のダイエットに比べて、目立った効果はないことがわかりました。

世界中の様々な論文59件を解析して、統計をとったところ、どのダイエット法も、まじめに取り組めば、同様に減量していくようです。

結論としては総エネルギー量を減らすと、自然と体重が減っていくので、全体に食べる量を減らすのが、一番のようです。

糖質制限をうのみにしてタンパク質中心を続けると!?

日本で流行している糖質制限ダイエットは、「白米を食べるな」「痩せたかったらお肉をたべよう」と推奨しているものもありますが、こうした高タンパクの食生活を続けていると、腎機能に影響が出ることがわかっています。

11年の追跡調査の結果、糖質制限で炭水化物を控え、主にお肉をタンパク源として、食物繊維は野菜から摂っていた人は、腎機能の低下が特に著しかったのです。

原因は、タンパク質食品に含まれる窒素の処理能力です。
タンパク質食品から得られた窒素は、カラダで必要分を利用した後、腎臓でろ過されて、老廃物として排出される仕組みとなっています。
しかし、タンパク質を過剰に摂取すると、弱ってきた腎臓に窒素が集まること自体が負担となり、さらに腎機能が低下していくようです。

健康な人でも、糖質制限を長く続けると、腎機能が弱りやすくなるので、元々、腎臓系の弱い人は、高タンパク食は控えなければいけないのです。

3大栄養素は炭水化物、脂質、タンパク質のバランスが正三角形になっていることが望ましいのですが、糖質制限で炭水化物を抜くと、脂質とタンパク質の%が上がるので、タンパク質食品をドカ食いしていなくても、腎機能が低下するかもしれないのです。

そのため、悪玉のLDLコレステロールが増えて、隠れメタボになっている人も増えてきています。

食事の偏りが一番危険

こうして書いていくと、今度は、「タンパク質は悪者」と思われてしまいそうですが、そうではありません。

ようはバランスが大事なのです。
特に、日本ではご飯は「主食」という立ち位置で、昔から重視されています。
それと共に、魚や大豆製品からタンパク源を取れば、お肉をガッツリ食べなくても、カラダは機能するのです。

好きなものをたくさん食べて、何かをガマンするよりも、腹八分目で食事を終わらせるクセをつけるのが、面倒な食事管理もせず、一番早道なのかもしれません。

時にはB級グルメやスイーツを楽しみたい日もあることでしょう。
そんな時も、お腹いっぱい食べるクセをやめて、もったいない、と思っても、腹八分目で残す勇気を持つと、肥満体質は遠ざかるでしょう。

さいごに

以前、たまにお世話になっている内科の先生に、糖質オフダイエットや、近年のダイエットの真意はどうか、訪ねたところ、
「痩せたかったら、結局食べる量を減らすのが一番!」
とおっしゃっていました。

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ややこしいダイエット法にこだわるよりも、江戸時代に書かれた貝原益軒の『養生訓』にもあるように、「腹八分目で病に勝つ」が結局王道ということがわかりますね。
現代人でも読みやすく、図解された『養生訓』もあるので、元祖日本のダイエット&健康本、ご一読してみてください。