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パスタは体重増加につながらない?カナダ最新研究

パスタも炭水化物の1つで、ダイエットや糖質オフの観点から、タブー視されがちですね。
しかし、カナダのトロント大学などの研究で、パスタからの炭水化物摂取は、直接の体重増加につながらず、むしろ低GI食品に入るかもしれない、という最新報告が発表されました。
イタリアン好きの方には朗報かもしれません!?

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パスタと体重増加は関係ない?

パスタの主原料は、パンやケーキ、クッキーなどの菓子類と同じく、生成された小麦粉なので、同じように悪く思われがちですが、トロント大学が複数の論文研究などを分析した統計によると(メタアナリシス)、パスタは体重増加や高血糖の直接の原因には「当てはまらない」という報告を発表しました。

研究では、約2,500人の被験者に、低GI食の食事の1つとして、他の炭水化物の代わりにパスタを食べてもらい、12週間の追跡調査を行いました。
そうすると被験者たちは、平均0.5kgの体重減少が観察できたとのことです。

そのため、この研究に関わった研究者たちは、パスタに限っては他の炭水化物のように、肥満や体重増加の原因、高血糖の原因などの懸念事項には反する結果が出たので、パスタは小麦の加工食品であっても低GI食品の1つとして、むしろ健康的な食品の部類に入る可能性がある、と述べているそうです。※参考:『BMJオープン』

トロント大学の研究報告としてはここまでですが、パスタを『食品学』や『調理学』の観点から見てみると…!?

パスタの原料はデュラムセモリナ小麦粉

小麦は胚芽を残して粉状にした全粒粉小麦粉と、白く生成された小麦粉の2つに分かれますが、グルテンの強度で、強力粉(パンに使用)、中力粉(中華麺、うどんなどに使用)、薄力粉(ケーキ、クッキーなど菓子類に使用)に分かれます。

ただ、パスタに使われるデュラムセモリナ小麦は、通常の小麦粉と種類が違い、胚芽を取り除いて生成しても黄色っぽいのが特徴です。
そのため、一般の白く生成された小麦粉よりもGI値は低く、実は数値も65で「中GI食品」なのです。
ちなみに白く生成された小麦粉を使うフランスパンや食パンのGI値は90代と高GI食品になっています。
これは白く生成された砂糖(ショ糖)の100にかなり近い数値ですね。

白米も炊き立てご飯の場合は84と高GI食品ですが、冷たいご飯になるとレジスタントスターチが出現して、血糖値の上昇を抑えますし、お粥にするとGI値は50代に下がります。

またパスタは通常の小麦粉よりもグルテンの強度も比較的低く、腸壁にへばりつくといった害も少ないようです。
※ただし、グルテン不耐性の方は、医師の指示に従ってパスタを取り入れてください。

炭水化物は油と一緒に摂ると血糖値上昇が防げる!?

過去の記事でもご紹介したことがありますが、炭水化物(糖質)はオリーブオイルなど脂質と一緒に摂ると血糖値の上昇が防げる、という特質があります。
※詳しい研究報告は、過去記事『糖質はオリーブオイルや脂質と一緒に食べるとやせる』をお読みください。

パスタはイタリア料理の代表的な炭水化物ですが、オリーブオイルは欠かせない存在ですよね。
パスタを茹でると、麺がくっつきやすいので、すぐにオリーブオイルやバターなどの油分をプラスしますが、これも太りにくくする大きなポイントとなっていますね。

さいごに

もちろん、パスタのみを食べる人は少ないと思いますが、伝統的なイタリアンは、トマトソースがベースなので、野菜も一緒に食べておきたいですね。
パスタにもやはり糖質は含まれているので、食べ過ぎはいけません。
そこで、野菜を摂取しておくと、糖質を代謝する手助けをする補酵素が補えたり、ビタミンやミネラルを補給してカラダの栄養バランスを整えるので、具だくさんのパスタメニューを選ぶようにしましょう。
「グルテン不耐性」の心配がなければ、パスタも糖質オフを気にせずに楽しめる食材となるでしょう。