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アブラナ科の野菜が動脈硬化を救う?豪・最新研究

アブラナ科の野菜をたくさん食べていると、動脈硬化になりにくいことがわかってきました。
動脈硬化は本来、高齢者に多かったのですが、食の欧米化や、偏った食事で、年々若年齢化しているので、ここでも、野菜摂取の重要性がわかってきました。

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アブラナ科の野菜とは?

かなり野菜マニアでないと、一般にお料理をしたり、お惣菜を買っても、どの野菜が分類上、「アブラナ科」になるのかはわからないですよね。

身近に多く食べられている野菜では、キャベツ、小松菜、ブロッコリー、菜の花、大根、蕪、カリフラワー、わさび、高菜、白菜、チンゲン菜、かいわれ大根、ブロッコリースプラウトなどです。

アブラナ科の野菜の大きな特徴としては、ツンとした苦味成分である「イソチオシアネート」や、ガン予防作用で一躍有名となった「スルフォラファン」が共通成分として入っていることです。
野菜によって、含有量の多い少ないはありますが、ほとんどのアブラナ科の野菜に含まれています。

そのアブラナ科の野菜の摂取が1日10g増えるごとに、「動脈硬化になるリスクが減る」という報告が、今年(2018年)4月、西部オーストラリア大学より発表されました。

アブラナ科の野菜が動脈硬化を救う?

西部オーストラリア大学の調査では、豪州の70歳以上の女性約1,000人を対象に 、野菜を全く食べないグループと、1日に3回以上野菜を食べるグループにわけ、「動脈璧(どうみゃくへき)」の薄さを測定しました。

「動脈璧」というのは、分厚くなってしまうと、動脈硬化を引き起こすので、厚くなってはいけない部位です。
また、動脈硬化に続いて、脳卒中や心筋梗塞など、命に関わる病気に発展してしまうので、未然に予防するには、毎日の食習慣を改める必要があります。

この調査の結果、野菜の総摂取量が高い女性と、低い女性を比較すると、動脈壁の厚さに0.05mmの違いがあることがわかりました。
とても小さな数値のように思えますが、動脈壁の厚さが0.1mm減少するだけでも、脳卒中や心筋梗塞の罹患リスクが10~18%減少すると考えられているので、とても重要な数値と言えますね。

また、野菜の中でも、アブラナ科の野菜の摂取量が1日10g増えるたびに、動脈壁の平均厚さが、0.8%低下していくこともわかりました。
他の野菜だけでは、このような現象は見られないので、アブラナ科の野菜に、動脈硬化予防のカギがあるようですね。
※参考:『米国心臓学会雑誌(JAHA)』2018年4月

さいごに

この研究では、まだアブラナ科の野菜の、どの栄養成分が有意に働いているのかまでは解明されていませんが、今後、研究が進んでわかっていくことでしょう。

イソチオシアネートは、異常化した細胞の増殖を抑えて、病原菌やガン細胞の増殖を防ぐ働きがあります。

また、スルフォラファンは解毒作用が強力で、ガン細胞を撃退すると考えれています。

こうした働きは、ドロドロとした血流を改善したり、血管壁のお掃除にも役立つので、こうしたアブラナ科の野菜に含まれる機能性成分が、動脈硬化予防につながっているのではないか、と個人的に思う次第です。

研究では高齢女性が対象でしたが、食生活が偏っている方は、若年層でも、血管が老化しているので、キャベツやブロコッリーなど、日常でよく目にするアブラナ科の野菜は残さず食べるようにしましょう。