野菜&果物の美養栄養学

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TCAサイクルでヤセ体質に?役立つ食べ物は?

ヤセ体質になりたいなら、カラダのエネルギーをしっかりと代謝させることが大切ですね。
しかし、よく耳にするけど、具体的にどういうメカニズムになっているのか、わからない方も多いでしょう。
そのカギを握るのが「TCAサイクル」です。
このサイクルが、しっかり回っていると、カラダのエンジンもしっかりとして、余分な脂肪がカラダに溜まるのを防ぎ、ヤセ体質につながるかもしれません。

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TCAサイクルとは?

ヒトの細胞にはミトコンドリアがあり、その中にエネルギー産生を司る「TCAサイクル(クエン酸回路)」があります。
このサイクルは、三大栄養素(炭水化物・脂質・タンパク質)をエネルギーとして使うために「ATP(アデノシン三リン酸)」に変換していくカラダのエンジンを造り出すのです。
ただ三大栄養素のみを食事から得ても、TCAサイクルはしっかりと回ってくれません。
TCAサイクルを回すのに必要な成分を見ていきましょう。

トマトやアスパラガスに含まれるアスパラギン酸

トマトやアスパラガスには、アスパラギン酸が豊富に含まれています。
特にトマトは完熟トマトになるほど、アスパラギン酸の含有量が増えます。
TCAサイクルはミトコンドリア内で、8段階の化学反応を起こして、最終産物である前述のATPを産生します。
アスパラギン酸は、その第1段階の化学反応で、クエン酸を産生するために必要な成分となります。
アスパラガスは今からの季節、旬となるので、しっかりと食べておきたいですね。
アスパラガスは秋冬になると手に入りにくくなるので、年中出回るトマトは、毎日少量でもいいので食べる習慣をつけておきましょう。

TCAサイクルに最重要となるビタミンB群

TCAサイクルの2段階目から8段階目の最後までは、ビタミンB群が各化学反応で重要な働きをします。
ビタミンB群は8種類ありますが、第2段階のイソクエン酸を産生する際にビタミンB2、パントテン酸、ナイアシンが必要となります。
第3段階のαケトグルタル酸の産生にはナイアシン。ここでグルタミン酸なども必要となりますが、その成分と共に、ビタミンB2、パントテン酸、ナイアシンの力が必要となります。
第4段階のスクシニルCoAの産生ではビタミンB1とパントテン酸、ナイアシン。
第5段階のコハク酸産生と、第6段階のフマル酸産生時には、それぞれビタミンB2。
第7段階のリンゴ酸から第8段階のオキサロ酢酸産生時にはビタミンB2とナイアシンが必要です。

ダイエットエステなどのキャッチコピーで「エネルギー産生」とか「脂肪燃焼」という言葉をよく耳にしますが、ヤセ体質の基本「燃焼系のカラダ」になるために、私たちのカラダは約60兆個の細胞の中にあるミトコンドリア内で、これだけの過程を毎日行っているのです。
食品の中で、数種類のビタミンB群がバランスよく豊富に含まれているのはきのこ類なので、毎日、1種類だけでいいので、食べておくようにしましょう。

グルタミン酸

前述のTCAサイクルの第3段階でグルタミン酸やグルタミンが必要となります。
グルタミン酸は、和食の基本出汁、かつお節や昆布、そしてトマトに豊富です。
昔は毎日、基本出汁をベースとしたお味噌汁や、煮物、お浸しなどを食べていたので、不足しませんでしたが、近年の和食離れでグルタミン酸が不足している人も多いでしょう。

トマトは、イタリア料理では出汁の代わりとして、煮込み料理やソースに使われていますね。
生で食べるのもいいですが、洋食派の方は、トマトベースのお料理を選ぶと、グルタミン酸が摂れるでしょう。

さいごに

TCAサイクルに関わる栄養成分や食品は、まだまだキリがないほど、挙げられますが、長くなってしまうので、一番重要な部分だけご紹介しました。

和食をベースとした野菜を含む食生活を送っていれば、細かいことを気にしなくても、自然と太りにくい体質に変われそうですね。

和食の基本食材に「まごわやさしい」という7分野の食材からおかずを食べる言い伝えが残っています。
ま=豆(大豆)、ご=ごま、わ=わかめ(海藻)、や=野菜、さ=魚、し=しいたけ(きのこ)、い=いも類
これらをまんべんなく毎日食べていると、TCAサイクルをしっかりと回す食材も栄養成分もカバーできるでしょう。