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「座りすぎ」はダイエットと脳に影響?米・最新調査

昨年あたりから、「座りすぎ」による健康被害の報告が、世界中であがっていますね。
そして日本は、世界一「座りすぎ」民族なので、ビジネスパーソンを始め、1日の大半を座って過ごしている人たちは、太りやすく、記憶力の低下につながるかもしれません!?
アメリカの最新調査報告を見てみましょう。

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1日の立つ時間を増やすと1年で2.5kgの体重減

 日本人が世界一「座りすぎ」ということは、過去の記事でもご紹介しています。
日本人女性は世界一?「座りすぎ」が引き起こす不調
この記事は、オーストラリアのシドニー大学の報告でしたが、本日はヨーロッパの予防心臓学雑誌に掲載された、アメリカのメイヨー・クリニックの調査報告からです。

このクリニックの報告によると、わざわざ歩く時間や走る時間を作らなくても、座っている時間を減らして、立つ機会を増やすだけで、消費カロリーが増え、これが毎日積み重なると、1年で合計2.5kgもの体脂肪が減る計算になる、ということです。

この調査は、複数の研究の統計を解析したもので、「座位」や「立位」に関する約50件の観察や臨床報告から約1,200人のデータが解析されました。

対象者の平均年齢は33歳で、男性60%、BMI値の平均は24、平均体重65kgでした。
その対象者から割り出された「座位」の消費カロリーは1分あたり1.29kcal、「立位」の消費カロリーは1分あたり1.47kcalとその差は0.18kcalです。
1日で見ると、とても小さな数字ですが、6時間分の座っている時間を、立つことに変えただけで、1年で2.5kgの体重減につながるということです。
※参考:『European Journal of Preventive Cardiology』 2018年1月

また、女性の方が消費カロリーの差は大きいので、少しでも立つ時間を増やすと、体重減につながりそうですね。
「座りすぎ」は脂肪の代謝の邪魔をしている、ということになりますが、他にも脳に悪影響を与え、記憶力が悪くなる?という報告もあります。

「座りすぎ」は記憶力を低下させる?

「座りすぎ」が記憶力を低下させてしまうと、受験生や資格試験の勉強はどうすればいいの?と心配になりますよね。
具体的に、どう脳に影響を及ぼすのか見てみましょう。

アメリカのカリフォルニア大学ロサンゼルス校の調査では、45歳から75歳の35名の人たちを対象に、1週間、座位時間や身体活動量の聞き取りを行いました。
その後、MRI画像診断を受けてもらい、脳の新規記憶が形成される脳内の「内側側頭葉」という部位を調査しました。
画像診断で薄く出ると、「記憶力が薄い」ということです。

その結果、座位時間の長い人ほど、「内側側頭葉」の画像が薄く映っており、記憶力が蓄積されにくいことがわかったのです。
一方、身体活動を活発にしている人たちは、座位時間の長い人たちよりも画像は濃く映っていました。ただしそれが直接、記憶力を高めているというわけではありません。
あくまで、座位時間の長い人よりも、記憶力が正常だということです。
※参考:『プロスワン』2018年4月

この調査は、座位時間の合計数だけを調査しており、その間に、何度、席を立ったかなどは調査されていませんが、最近、物忘れがひどい、少し前のことが記憶できない、など日常生活で「もしや?」と思うことがあれば、「座りすぎ」を疑ってみましょう。

さいごに

ずっと座っていると、確かにお腹がすかず、それに食べたものが、なんだか胃に停滞しているように思うことがありますよね。

仕事中は、あまり席をたつと、サボっているように思われることもありますが、「座りすぎ」は世界中で、問題視されているので、近い将来、オフィスでも立って仕事ができるテーブルや机が普及していくかもしれませんね。

受験を控えている人は、部屋や図書館にこもらず、立って参考書を読むと、記憶に残りやすいかもしれません!?