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血管が老ける仕組みとは?野菜摂取増と減塩で改善

「血管が老ける」ということは、血管が硬くなったり、血栓ができたり、血管の中にプラークができることを指します。
これは病気でいうと、狭心症や心筋梗塞の予備軍に該当しますね。
原因はストレスもありますが、やはり偏った食生活によるものも大きく起因します。
そのメカニズムと、予防や改善となる食生活を見てみましょう。

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血管が老ける仕組みとは?

ヒトの心臓は、1日に10万回も拍動していると考えられています。
左胸に手を当てると、静かに波打った鼓動が感じられますよね。
緊張したり、走った後などは、ドキドキと鼓動が速くなります。
そんな当たり前のことも、血管がしなやかで健康でいてくれるからこそです。
しかし血管が老けてしまうと、この「当たり前」ができなくなってしまうので、生活は一転してしまいます。

この拍動(鼓動)を担っているのが、心臓の筋肉、すなわち「心筋」です。
この心筋に酸素や栄養を送るのが、心臓の周りに存在する血管「冠動脈」なのです。

血管の中でも、この「冠動脈」が老けて硬くなると、血管の内部に「プラーク」というゴミが溜まり、血流が悪くなります。
水道管に例えると、排水溝やパイプにゴミが溜まると、家庭用排水が滞りますよね。
これが冠動脈で起こると、心臓がきちんと拍動しなくなるということです。

冠動脈にゴミが溜まると、当然、血管内を流れる血流は狭くなり、体内では酸素不足が起こって、やがて「狭心症」を起こします。

また、ゴミ(プラーク)が溜まりすぎるとそこが破裂して血栓ができてしまうので、冠動脈が詰まり、突然心筋が動かなくなって「心筋梗塞」を起こします。

そのため、血管内は冠動脈に限らず、ゴミが溜まらないように、血流をスムーズにして、常に和らかく保っておく必要があるのです。

血管が老ける原因はエラスチンの減少も

美容好きの方は、皮膚構造を支える美肌の基「エラスチン」の存在をご存知のことでしょう。
エラスチンは、体内の粘膜組織を支えるので、血管にも存在しています。
血管が老けて硬くなるのは、お肌と同じく、加齢と共に、粘膜の弾力を司る「エラスチン」が減少することにあります。
エラスチンは和名では「弾性線維」と呼ばれ、文字通り弾力性を持った組織の繊維網ということになります。

エラスチンを減少させてしまうのは、加齢もありますが、若年層でも、喫煙や飲酒習慣、そしてスイーツやスナック菓子、揚げ物を毎日のように食べる習慣のある人は、エラスチンが減少しやすく、血管が老けている可能性が高いのです。

これらの習慣は、高血圧や脂質異常症、糖尿病、メタボを引き起こしやすい習慣でもあります。

血管の老けを予防・改善する食べ物とは?

血管の老けを防ぎ、血流をアップするには、エラスチン量を増やし、しなやかな血管を 保つことです。

血流をアップして、血管内にゴミを溜めず、お掃除するには、まずは塩分過多を改めることに始まります。
その上で、野菜や果物の摂取を増やしていきましょう。
野菜や果物の水溶性食物繊維は、文字通り「水溶性」なので、血流を改善する作用があります。
血管の老けが原因の心筋梗塞や、狭心症、高血圧などの疾患は、総じて、野菜不足が原因の1つにあがっています。
野菜や果物の摂取量を毎日少し増やすだけで、重篤な症状は免れますし、実現も簡単ですよね。
病院に通って、薬代や治療費がかさむと、経済的にも負担になりますが、タバコやお酒、スイーツ、スナック菓子代を節約して、野菜や果物の購入を増やして食べるだけなので、経済的な負担も少ないと言えるでしょう。

エラスチン量を増やす食べ物とは?

エラスチンは、食品では鶏の手羽先や、魚の煮こごり、ゼラチンなど、コラーゲンを含む食べ物にはだいたいセットのように含まれています。

ただし、エラスチン(コラーゲンも含む)たっぷりの食品を食べても、ヒトのエラスチンに直接生成されるわけではありません。
一度、アミノ酸などに分解されて、それからヒトのエラスチンを造る材料の1つとなります。
その時に、必要とされるのが、カルシウム、鉄、亜鉛などのミネラルと、ビタミンC、そしてポリフェノール類です。

  • カルシウムやビタミンCは小松菜やほうれん草、モロヘイヤなどの葉物野菜から2つ同時に補えます。
  • カルシウムは、小魚や桜えびなど、骨や甲羅ごといただけるものから摂取しておきましょう。
  • 鉄や亜鉛は、レバー類はもちろん、あさりやシジミなどの貝類からも補えますね。
  • ポリフェノール類は、いちごやブルーベリーなどのベリー類、お茶などのカテキン類から摂取できます。

細かな材料を見て、調理するのは大変なので、食材の色では5食ぐらいをメドに、必ず野菜を取り入れて揃えると、バランスが取れるでしょう。

さいごに

血糖値の観点では、必ずしも野菜から先に食べる「ベジファースト」を行わなくてもいい、という研究報告が出ていますが、こと「血流改善」に関しては、空腹時の、胃腸や血管が比較的休まっている状態の時に、新鮮な野菜や果物を食べる「ベジファースト」は効果的だと考えられています。

前菜としていただく、サラダやカルパッチョ、野菜の付け合せなどは、血流をキレイにして、血管の老けを防ぐ食べ物として、積極的にとり入れておきましょう。