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腸活で話題の『MACs』とは~大麦がベスト?

最近、「腸活」で話題になりつつある『MACs(マック)』という言葉をご存知ですか?
腸内細菌の大好物となる食物繊維や食物繊維様を「発酵性の炭水化物」と言いますが、その英語名の略です。
大麦類がベストのようですが、どんな食べ物に含まれているのでしょうか?

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水溶性食物繊維は精製しても残りやすい?

全粒粉小麦粉や玄米には食物繊維が多く、精製すると食物繊維が減ることで知られていますね。
しかし、小麦粉に関しては、不溶性食物繊維の量は激減しますが、水溶性食物繊維の量は、全粒粉小麦粉と白い小麦粉と含有量がさほど変わりません。
そして、大麦の場合は、もともと不溶性食物繊維の含有量が少ないので、精製しても水溶性食物繊維は80%ぐらい残っているのです。

こと米に関しては、玄米に含まれる水溶性食物繊維も、不溶性食物繊維も白米に生成すると激減し、不溶性食物繊維が残る程度です。
ですが、白米を一度炊いて、冷ます過程でレジスタントスターチという食物繊維様が現れるので、これで食物繊維が増えたことに換算されます。

麦類は総じて、精製されても水溶性食物繊維が残りやすいと言えるでしょう。

大麦はβ-グルカンの宝庫!

大麦に含まれる水溶性食物繊維は、β-グルカンによるものです。
大麦は他の穀類と違った、粒の中まで水溶性食物繊維が詰まっているので、精製されてもほとんど影響しないのですね。

大麦は、もち麦、押し麦、そして米粒の大きさと合わせて生成された「米粒麦」などがありますが、これもβ-グルカンが豊富です。

β-グルカンは『MACs(マック)』にも含まれる

最近の「腸活」で話題になりつつある『MACs(マック)』にも、β-グルカンが含まれています。
『MACs』とは、「Microbiota-accessible Carbohydrates」の略で、腸内細菌が好んで食べる「発酵性の炭水化物」のことです。

『MACs』に入る食物繊維及び食物繊維様物質は、

  • 大麦のβ-グルカン
  • 果物類に含まれるペクチン
  • 海藻類に含まれるアルギン酸
  • ゴボウなど根菜類に含まれるイヌリン
  • 冷たいご飯や豆、穀類に含まれるレジスタントスターチ(難消化性デンプン)
  • 高野豆腐や甘酒などに含まれるレジスタントプロテイン(難消化性タンパク質)
  • てんさい糖や加熱したネギや玉ねぎ含まれるオリゴ糖

などが該当します。

腸内細菌叢は、孫の代まで遺伝する!?

アメリカのスタンフォード大学やハーバード、プリンストン大学などの共同研究では、マウスの実験で、この『MACs』を多く含んだエサで育ったグループと、そうでないグループとに分けて経過を観察しました。
その結果、後者の『MACs』量の摂取が少ないグループでは、徐々に腸内細菌の種類が減ったそうです。

その上、後者のグループから生まれた子どもや、その孫のマウスの腸内細菌も種類が少ないことがわかり、腸相の悪さは、孫の代まで、末裔にまで影響していたようです。
※参考:『Nature』2016年1月

マウスと人間の生体構造は非常に似ているので、妊活中の方は、男女を問わず、しっかりと『MACs』を含む食品群を食べておきましょう!

さいごに

食生活は、自分の好みの問題だけではなく、子孫の健康にまで影響を及ぼしてしまうので、自分勝手な好き嫌いは改めなければいけませんね。
「もう遅い!?」と思ってしまった方も、末来の社会を担う、お子さんやお孫さんに、『MACs』を含む食品をすすめて、健康を守ってあげましょう。