野菜&果物の美養栄養学

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女性特有の不調は甲状腺ホルモンの影響か?

女性は、動悸や急な眠気、太りやすい、逆にヤセやすい、そして急な発汗など、原因不明で、自身でもビックリするような不調に見舞われることがありますね。

一般に、月経周期や女性ホルモンの影響だと思われがちですが、甲状腺ホルモンの分泌異常が関与しているかもしれません!?

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甲状腺ホルモンとは?

甲状腺ホルモンは、のど仏の下に位置する「甲状腺」という蝶々の羽のような形をした小さな臓器から分泌されるホルモンのことです。
主に昆布やワカメから摂取できるヨウ素を材料として分泌しているのですね。
「甲状腺」は重さにすると15~20gほどですが、その小さな臓器の中で、甲状腺ホルモンを造り出したり、必要に応じて血中に放出させたり、そして貯蔵まで行っているのです。

甲状腺ホルモンの働きとは?

甲状腺ホルモンは、カラダの隅々に存在する細胞の活性化に関与し、新陳代謝を促す働きがあります。
細胞の活性化と新陳代謝は、私たちが生活していく上で、元気に過ごせる要となりますね。
特にお子さんの成長に必要で、女性では、体型が大人に成長していく思春期の時期に、分泌量が最も多くなると考えられています。
もちろん、成人女性になってからも、老化を防ぐために必要なホルモンです。

甲状腺ホルモンは多すぎても少なすぎてもNG

甲状腺ホルモンは、全身の隅々の細胞にまで行きわたるため、量が多すぎても、少なすぎても不調を起こすという、大変デリケートなホルモンです。
多すぎると、心拍数が増加して「動悸」を起こしたり、新陳代謝が活発になりすぎて突然の発汗や微熱が出たりします。
逆に少なすぎると、心拍数が減少して、寒気がしたり、ヤル気の低下など、体調不良だけでなく精神も不安定になります。

そして甲状腺ホルモンは多すぎても、少なすぎても、腫れてしまうという共通点もあるので、上記の症状と共に、のど仏の上あたりが腫れてきたら、甲状腺ホルモンの分泌異常を疑いましょう。

甲状腺ホルモンの分泌過多は放置しておくと、「バセドウ病」に発展する場合があります。発症しやすい年代は20~30代の女性です。

そして甲状腺ホルモンの分泌が減っていくと、「甲状腺機能障害」に発展にする場合があります。こちらの発症しやすい年代は40~50代の女性に多いと言われています。

これらの疾患は、いずれも、カラダが甲状腺を「敵」だと思ってしまう、自己免疫疾患になります。
※参考文献:『エッセンシャル臨床栄養学第8版』

海藻の摂取量にご注意!

甲状腺ホルモンの材料となるヨウ素は、昆布に一番多く含まれています。
昆布は和食の各料理に基本出汁を使うことが多いので、昆布そのものを食べなくても、味噌汁や煮物、和え物などの惣菜からもヨウ素が摂れるので、昆布は食べ過ぎないようにしましょう。
健康のために、「酢昆布」や「塩辛昆布」、昆布飴などをとると、健康に良さそうに思いますが、過剰摂取は禁物です。
ヨウ素は他にも、以下の食材から摂れます。

ワカメ、ほうれん草、サバ、ひじき、海苔、いくら、そしてお豆腐に使われる”にがり”などです。

特に注意したいのが昆布の食べ過ぎですが、その他は微量なので、毎日食べても、支障は少ないと考えれています。
ただ、甲状腺ホルモンの分泌過多が心配な方は、少し控えめにするといいでしょう。

さいごに

甲状腺ホルモンの分泌過多は、摂取を減らせば、不調は改善されやすいようなので、その時は、食品からのヨウ素摂取を控えてみましょう。
しかし、ヨウ素摂取を控えすぎると、今度は分泌が減少してしまうので、ころあいを見て、摂取していきましょう。

さじ加減が難しいように思いますが、食事は例え昆布1枚とっても、バランスが大事ということですね。