食事の際、BGMを流したり、TVを見ながら食べたりと、人それぞれ様々な環境下だと思います。
食事中の音楽などの音量と、その音量の大きさによって選ぶ食品が違ってくるという、興味深い研究報告がアメリカで発表されたので、詳細を見てみましょう。
BGMの音量や種類で食事傾向が変わる?
アメリカの南フロリダ大学の研究で、BGMの音量などによって、ヘルシーな食事を好む場合と、脂肪たっぷりのハンバーガーなどを食べたくなる場合があることわかってきました。
BGMの音量は、ヒトの心拍数と興奮度に直接影響を与えるため、その時々で、食べたいものの嗜好が変わるようです。
レストランなどでBGMの音量を変えることで、顧客のメニュー選びや売れ行きにも左右することがわかってきました。
研究グループは、スウェーデンのストックホルムに飛び、あるカフェでBGMによる顧客の注文傾向を観察しています。
食事時のBGMは静かなほどヘルシー食に
実験ではランダムに様々な種類の音楽を流し、音量は55Db(音量が小さい)と70Db(音量が大きい)の2種類で経過を見ました。
複数の日程で、何時間にも及んで実験経過が観察されましたが、その結果、
- ヘルシーなメニューの注文
音量小:32%
音量大:25% - ジャンキーなメニューの注文
音量小:42%
音量大:52% - 中間的なメニューの注文
音量小:26%
音量大:23%
となりました。
これにより、静かなBGMの時はヘルシーメニューを選ぶ傾向があり、BGMがにぎやかな時は不健康でカロリーの高いジャンクフード系のメニューを選びがちなことがわかりました。
日頃の生活や飲食店、小売店にも応用できる
こうした音量と食品選びの関連性を調べた研究は、世界でも初めての試みだったようですが、この研究により、スーパーやコンビニ、そしてレストランなどの飲食店では、音楽の音量によって、顧客に、買ってほしいものの戦略に利用できる、と考えられています。※参考:『経営科学アカデミー雑誌』
さいごに
私たちの生活でも、ダイエット中は、音楽やTVの音量を下げると、ジャンキーな食べ物の誘惑が抑えられるので、役立てられそうですね。
そして、ジャンクフードやカロリーの高い物ばかり食べてしまう人は、大音量で音楽を聴いたり、TVを観る習慣がないか、チェックしてみると嗜好がヘルシーになり、ダイエットにつながるかもしれません!?