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マンゴーに便秘改善作用!? 米・食物栄養研究

マンゴーは糖質の高い果物(?)として糖質オフの観点からは食べないようにしている人もいらっしゃることでしょう。
マンゴーを加工したスイーツやドリンクは、さらに砂糖もプラスされているので問題かもしれませんが、マンゴーそのものを果物として食べる分には、便秘改善作用や、腸の動きを活発にするなどの最新研究が発表されました。
夏は、暑さで胃や腸の蠕動(ぜんどう)運動がにぶりがちなので、旬のマンゴーに注目してみましょう。

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毎日のマンゴー摂取は便秘解消につながる

アメリカのテキサスA&M大学の研究では、慢性の便秘に悩む成人男女、約36名を対象に、マンゴーの摂取と、便秘改善についての関連性が調査されました。

対象者を、【A】毎日マンゴー1個(約300g)を食べるグループ、【B】マンゴーと同量の食物繊維が含まれたサプリメントを毎日摂取するグループに分けました。

4週間にわたって追跡調査し、対象者の食事内容は、【A】と【B】の条件以外は、食事全体のカロリーや炭水化物量、タンパク質量、脂質量、食物繊維量などは全て同量になるよう調整されました。

その結果、調査の開始前と開始後の両グループの便秘の様子を確認したところ、どちらのグループも、終了時には、便秘の重症度は緩和されていました。

しかし、マンゴーを摂取した【A】グループの方が、緩和度が高いことがわかりました。

マンゴーは腸内の炎症も抑える

そして、マンゴーは、便秘の緩和度が高まるだけではなく、腸内の短鎖脂肪酸の質を高め、悪玉菌による炎症を抑えることもわかりました。

短鎖脂肪酸とは、腸内で、食物繊維や食物繊維様物質(冷たいご飯のレジスタントスターチや、高野豆腐のレジスタントタンパク、てんさい糖などのオリゴ糖など)が発酵されてできる脂肪酸の一種で、腸内の悪玉菌の活発化を防ぎ、善玉菌優位の腸内環境にする働きがあります。

マンゴーを食べていると、その短鎖脂肪酸が発酵されやすくなるということです。
※参考:『分子栄養と食物研究』

マンゴーに含まれるポリフェノールがいい?

こうした現象は、マンゴーそのものに含まれる食物繊維もポイントが高いのですが、マンゴーには豊富なポリフェノールが含まれることも、腸内環境をよくするポイントのようです。

マンゴーは鮮やかなオレンジがかった濃いイエローの果肉を持ちますが、その中には、ポリフェノールの一種、アントシアニンが100g中360~565mgも含まれています。

実はマンゴーには、ブルーベリーと同量程度のアントシアニンが含まれていたのです。
ちなみにブルーベリーのアントシアニン含量は100g平均で387mgです。

アントシアニンなどのポリフェノール類は、視神経に働き、一般に眼にいいと言われていますが、それだけではなく、その抗酸化力で腸内環境の改善にも役立っていたのですね。

マンゴーは栄養満点の果物

他にマンゴーの黄色い果肉には、ビタミンEやβ-カロテンなどの抗酸化物質も多く含まれます。
β-カロテンの含量も、緑黄色野菜なみに高いので、実は、マンゴーは栄養満点の果物ということになります。

マンゴーは夏バテ予防にも!

マンゴーは南国原産の果物なので、カラダを冷やす作用があるので、外出前に食べておくと、体温管理ができ、夏バテや熱中症予防にもなるでしょう。

また柑橘系の果物のように、光毒性物質ソラレンも含まれていないので、外出前に食べても、紫外線を吸収する心配もありません。

さいごに

マンゴーは人気の高い果物なので、マンゴープリンやゼリー、飲料なども出回っていますが、加工品は加熱処理されている上、砂糖も添加されています。
なので、生の果物としていただくようにすれば、上記の作用が大いに期待できるでしょう。