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夏の食欲不振や風邪は亜鉛不足かも? 独・栄養研究

夏は暑さで胃腸の機能が弱り、食欲不振になりやすいですね。
また食品が腐りやすく食中毒の心配もありますし、冷房と外気の温度差で夏風邪も心配……。
こうした状況に陥りやすい方は、季節柄だけではなく、亜鉛不足かもしれません!?

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夏は亜鉛不足になりやすい?

夏は汗をかくことで、カラダは栄養不足に陥りやすい季節です。
汗と一緒に流れ出る栄養成分はいくつかありますが、代表的なものに「亜鉛」があります。

亜鉛が不足すると、舌炎などの味覚障害を起こすことが有名ですが、ドイツのミュンヘン科学技術大学の調べで、消化機能が低下したり、免疫力がダウンするおそれがあるということもわかりました。

これは、軽度の亜鉛不足でも起こる症状なので、何を食べても、胃に残留感がある人は亜鉛不足でそうなっているかもしれません。
また免疫力もダウンするそうなので、夏風邪をひいたり、食中毒の影響を受けやすい状態になることも予想されますね。

亜鉛の働きとは?

亜鉛は必須ミネラルの1つで、人間をはじめ、生物にとってはとても重要な栄養素で、主に代謝機能に関与します。
食べ物から得た栄養成分や機能性成分を体内で有効利用するために、食べ物をきちんと代謝させる必要があり、亜鉛はその重要な役目を担っているということです。

また、皮膚トラブルの改善や、疲労回復作用もあるので、少しの亜鉛不足でも、肌荒れや、疲労感が増すとも考えられています。

そして、ミュンヘン科学技術大学の動物実験では、亜鉛不足の初期段階であっても、膵臓の消化活動が妨げられて、有意な消化機能障害に結びつくことがわかったのです。

食欲不振は亜鉛不足よる膵臓のダメージ?

亜鉛不足は、初期状態はわかりにくいので、自分でも気づかないことが多いそうです。
しかし人間を含む動物は、亜鉛が不足すると「食欲をなくす」という共通の症状が出てくるそうです。
それは、消化管の中に消化不良の食べ物が溜まっているのが原因の1つでもあります。

どうしてそんな状況に陥るかというと、膵臓は、消化のコントロールの司令塔的な役割を持っていて、それを実行するために亜鉛を必要とするからです。
しかし、亜鉛が不足すると、膵臓が各臓器に指令ができないので、消化管に消化不良の食べ物が詰ってしまうワケです。
※参考:『英国栄養学雑誌』

亜鉛不足を解消するには?

亜鉛は様々な食品に含まれていますが、手っ取り早く、亜鉛不足を解消するなら、毎日卵1~2個を食べるようにしておけば、亜鉛不足には陥りにくいそうです。

亜鉛不足は、目に見えてわかるサインがないので、食欲不振になってからでは遅いかもしれません。
そうすると免疫機能も一気にダウンして、夏風邪をはじめとする感染や食中毒菌の影響を受けやすくなるので、注意しておきましょう。

亜鉛は他に、レバー類、高野豆腐、ウナギ、ホタテ、しじみ、納豆、卵、あさり、アーモンド、ピーナッツなどにも含まれています。
細かな数値は割愛していますが、亜鉛の含有量が高いもの順に書いているので、ぜひご参考に!

夏は「土用の丑」にちなんでウナギを食べる風習もありますし、ウナギはこの季節にあった食べ物と言えそうですね。

さいごに

夏に多く見られる食欲不振や夏風邪、食中毒菌の影響などは、実は日ごろの食生活で亜鉛が不足していたからかもしれませんね。
もしや? と思う方は、卵をはじめ、亜鉛が含まれる食品を、努めて食べるようにしましょう。