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パパイン酵素入り化粧品はアレルゲン?墺・皮膚研究

日焼けが気になる季節なので、女性の方は今の時期、美白化粧品を愛用している方も多いことでしょう。
一部の化粧品では美白やピーリング目的の製品にパパイン酵素を使用している製品があります。
このパパイン酵素に、アレルゲンの可能性大ということが、オーストリアの皮膚研究でわかってきました。
詳細を見てみましょう。

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パパイン酵素は皮膚の透過性がありますが……!?

まだ熟していないパパイヤ(青パパイヤ)から抽出できるパパイン酵素は、消化酵素の1種です。
タイ料理や沖縄料理でお馴染みの、青パパイヤのサラダや和え物などで、いただく分には、体内でタンパク質を分解して、ダイエット作用が望めるでしょう。

しかし、これを化粧品として皮膚に直接添加すると、長く使用しているうちに、アレルギーの源(アレルゲン)になることが、オーストリアのウィーン獣医科大学の皮膚研究でわかってきました。

皮膚は、「タイトジャンクション」という細胞結合によって結ばれた、いくつの層からできていますね。
しかし、パパイン酵素は、この細胞のジャンクションの破壊を、進んで誘導していて、皮膚のバリア機能を失わせることがわかりました。

ピーリングなどで、月に1度程度の使用ならともかく、毎日使い続ける化粧品に、パパイン酵素が入っていると、血管の透過性が高いので、炎症してしまった細胞が皮膚表面に浸出してくるようになるそうです。

長く使うとアレルゲンにも!

こうした皮膚状態が続くと、人間を含む動物は、これを避けるために抗体を作って、自らの皮膚を守ろうとします。
これが、アレルギーの始まりを意味しますが、この抗体は「免疫グロブリン抗体」と呼ばれ、パパイン酵素に対して、アレルギー反応を示すようになるそうです。

実験では、マウスの皮膚で、経過が観察されていますが、パパイン酵素を皮膚に添加されたマウスたちは、2週間で抗体を作ったそうです。
すなわち、2週間という短期間で、マウスはパパイン酵素によって、皮膚のバリア機能を無くし、パパインアレルギーになってしまったのです。

パパイン酵素は果物のパパイヤから抽出された酵素なので、パパインアレルギーになると、美味しいパパイヤの果実も食べられなくなるかもしれません!?

この状況は、ハウスダストのアレルギーと似た症状だとも観察されています。
※参考:『研究的皮膚科学雑誌 』

さいごに

動物実験の報告ではありますが、マウスと人間の生体構造は非常に似ているので、ヒトの皮膚でも、似たような症状が起こると考えられている為、論文が発表されているのです。

アレルギーは、個人差があるので、全ての人に危ないわけではないかもしれません。
もし、今の化粧品がイマイチあっていない、肌荒れしやすい、などの心当たりがあれば、パパイン酵素が起因しているかもしれませんね。
お手持ちの化粧品を早速チェックしてみましょう。