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微小血管狭心症、30代後半以降の女性1割が危険?

高齢女性に多いと言われる「狭心症」は胸を締めつけられるような痛みを感じるのが特徴で、動脈硬化が原因の1つとして挙がっていますね。
しかし、細い血管の異常で起こる「微小血管狭心症」というまだ聞きなれない種類の狭心症もあります。
高齢者に多いとはいえ、月経不順の若年層の女性にも起こりうる病気なので、注意しておきましょう。

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「微小血管狭心症」とは?

女性のホルモンの1種エストロゲンは、30代後半から減少傾向となり、50歳前後で、閉経へと向かい、激減していきます。
それに伴うかのように発症率が高まるのが「微小血管狭心症」です。
微小血管狭心症は、30代後半から50代後半までの女性のうち、10人に1人、すなわち1割という高確率で発症するのです。
30代後半でも、特に月経不順の人はエストロゲンが不安定ということなので、要注意ですね。

一般の狭心症は、心臓の血管が異常に収縮する「冠れん縮」によって起こりますが、微小血管狭心症は動脈硬化とは関係なく起こります。
原因不明で、苦しんでいる女性も多いようですが、微小血管狭心症は、主に、心臓に酸素や栄養を送っている冠動脈の中でも、直径500μm以下の極細い血管の異常によって起こると考えられています。

女性特有の不調も原因か?

一般の狭心症は、男性患者も多いですが、「微小血管狭心症」は女性に多いことから、冷えや心理的ストレス、睡眠不足など、女性特有の不調が原因で、血管の収縮が起こることもキッカケになると考えられています。

また、太い血管と違って、微小血管は心臓カテーテルなどの検査でも見つかりにくく、胸痛以外の症状があるのも特徴なので、わかりにくいのです。

間違えられやすい病気としては、逆流性食道炎、更年期障害、自律神経失調症、精神疾患などです。

生活習慣を改善すると改善?

微小血管狭心症だと思われる症状は、主に定期的に起こる胸痛と、あごから耳にかけて痛くなることです。
こうした症状が発作的に繰り返すようなら、微小血管狭心症を疑ってみましょう。

まだ微小血管狭心症の検査を取り扱っている医療機関が少ないようですが、血中にセロトニンが多くなりすぎないようにするといいようです。

東北大学の研究によると、微小血管狭心症の患者の血液中には、発作が起こっていない時でも、セロトニンが増加傾向であることが確認できたそうです。
セロトニンは、血管収縮作用と血小板の凝集促進作用が、強力であることがわかっています。

血液をドロドロにしてしまう食生活(ファストフードの利用しすぎ、野菜や果物の摂取不足、肉中心の食生活、加糖飲料やスイーツなど)や喫煙習慣を、徹底的に改善すると、発作が起こりにくく、微小血管狭心症にもかかりにくくなるでしょう。

さいごに

エストロゲンの減少は、女性にとっては加齢とともに、抗えない現象ですが、大豆製品や野菜や果物の摂取を増やし、前述の悪い食生活を改善すれば、10人に1人と言われる「微小血管狭心症」を避けられるかもしれません。

胸苦しさや、あごから耳にかけての痛みのサインが現れる前に、生活習慣や食習慣は見直しておきましょう。