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毎日のプチ断食習慣で、腸と脳をクリーンに!

食前に「旨味」あるスープを飲むとダイエットに?

「旨味(うまみ)」は食事をおいしく感じる人間の5つの基本の味をさす言葉ですが、日本語が発祥で、海外ではそのままローマ字で「umami」と表現されています。
日本を代表する、旨味成分は、カツオ出汁などからとれるグルタミン酸ですが、こうした旨味成分を食前のスープとして取り入れると、暴飲暴食が防げ、ダイエットにつながるようです。
アメリカの最新研究報告と共に、詳細を見てみましょう。

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人間の5つの基本味とは?

ヒトが食事をして、美味しさを感じるのは、5つの基本味が備わっているからと考えられています。
その5つとは、甘味・塩味・苦味・酸味、そして本日のお題となっている「旨味」です。

旨味成分と呼ばれる成分はいくつかありますが、代表的なものが冒頭でも述べたように「グルタミン酸」です。

グルタミン酸とは?

グルタミン酸は、必須アミノ酸の1つでもあり、ほとんど全ての食品に存在しますが、乳製品や魚介類・肉類など、主に動物性タンパク質に含まれている傾向があります。

グルタミン酸の含有量が高いものとしては和食のお出汁の基本となるカツオ節ですね。

他に動物性タンパク質食品ではありませんが、トマトソースなどにも豊富に含まれています。イタリア料理の基本味となるものですね。

グルタミン酸を含むスープを食前に飲むとダイエットに?

以前より、お腹いっぱい食べてしまう過食により、体重が増加傾向である女性において、食前にグルタミン酸ナトリウムが含まれたスープを飲むことで、食欲と食事量を減らすことができる、という研究報告があがっていました。

そして、アメリカのベス・イスラエル・ディコネス医療センターの研究で、グルタミン酸を食前に摂取すると、脳神経に関与するため、食欲や食事量を抑えられることがわかったのです。

研究では、若く健康な女性を対象に、チキンスープを飲んでもらい、【A】グルタミン酸ナトリウムを添加したチキンスープを飲んだケース、【B】添加していないチキンスープを飲んだケース、と2つのパターンでの、脳活動の変化について調査されました。

実験期間中の食事について、どれぐらい食事量を抑制できているかを調べるために、コンピュータ試験のほか、特殊なメガネをかけてもらいました。
特殊メガネは、視線の動きを観察するためで、そのメガネをかけたうえで、ビュッフェ形式の食事を摂ってもらいました。
そして、どんな食品を選択をするかの脳活動も測定されました。

旨味の効いたスープを飲むと自己管理能力がUP?

その結果、対象者たちが、【A】パターンの旨味(グルタミン酸ナトリウム)を添加したスープを摂取した後は、自己抑制がよく効いていたことがわかったのです。

【A】のスープを飲んだ後の食事では、食べることに集中し、食品選択の時は、自己管理能力に関与する脳の領域が活性化していたそうです。

そして【A】のときは、飽和脂肪酸(肉類や乳製品)の摂取量が少なくなっていることも明らかになりました。
※参考:『神経精神薬理学』

さいごに

ダイエットは、日々の食事でどんな食べ物を選択したり、食べ過ぎないようにするかという、自分との闘い(?)でもありますよね。

お腹いっぱい食べたいのなら、野菜や食物繊維、魚介類からのタンパク質摂取、全粒穀物や冷たいご飯からの炭水化物摂取をするという判断力。

そしてカロリーの高い揚げ物やスイーツを食べたいのなら、量を抑えるという調節力なども、自己管理能力です。

そういった能力が、グルタミン酸の旨味を含んだスープを食前に飲むだけで備わるなら、ぜひ取り入れたいですよね。

日本が誇る和食は、旨味を含んだ味噌汁を、必ず食事のはじめに、飲んでいました。
全部飲み干さなくても、定食の時に、最初にお箸をつけるものは、味噌汁という方も多いでしょう。
この何でもない日本人の習慣は、ダイエットにつながるかもしれません!?
大いに活用してみましょう。