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炭水化物の置換を肉類にすると死亡リスクが高い?

炭水化物を控え、代わりにタンパク質と脂質を多めに摂る低炭水化物ダイエットは「糖質オフ」、ローカーボダイエットと呼ばれ、根強い人気です。
スイーツにそう言った製品を選ぶのは砂糖摂取量が抑えられていいのですが、主食のご飯などをお肉や乳製品に置き換えるのは、やはり長期間に及ぶと危険なようです。

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炭水化物を肉類に置き換えると死亡リスクが高まる?

短期間で体重を落としたい時や、糖尿病やメタボ、肥満症などの治療で糖質オフを取り入れる場合は、実行期間を決めているので、早く結果が出て、食べるのもガマンせずに済むので、適した食事法と言えるでしょう。

しかし、長期にわたり、主食の炭水化物をタンパク質と脂質中心にしていると、死亡リスクが高まることが、以前より指摘されていました。

アメリカのブリガム婦人病院の最新報告では、炭水化物を控え、「タンパク質+脂質」の食事に置き換えた場合、植物性タンパク質や植物性油脂で補った場合は、肉類や乳製品中心の場合よりも死亡率が低いことがわかってきました。

すなわち、糖質オフダイエットでは、「お肉ファースト」など、新たな謳い文句も出てきていますが、これを長期間続けると、死亡リスクが高まるということです。

この結果は、同病院が、25年間という長期の追跡調査を行った末に分かったことで、対象者は45歳から64歳までの約15,000人の女性で、その間に6,283人が死亡しています。
この死亡者の食事解析を行った結果、わかったことのようです。

糖質オフを実行する場合はタンパク質の質も大事?

同病院は、さらに約43万人のデータより、食事傾向を解析しました。
前述の調査とはまた別の調査です。
そうすると、低炭水化物を取り入れている人たちよりも、ほどほどに炭水化物を摂取している人たちの平均寿命が最も長いこともわかりました。

その上で、低炭水化物の食事を取り入れている人たちをクローズアップして、解析すると、やはり炭水化物を動物性(牛肉、羊肉、豚肉、鶏肉、チーズなど)のタンパク質と脂肪に置き換えていた人たちは、野菜、豆類などの植物性食品からのタンパク質、脂肪に置き換えていた人たちに比べて、死亡リスクが高いことがわかりました。
※参考:『ランセット公衆衛生』

さいごに

やはり炭水化物をある程度取り入れた方が、長生きできることがわかりましたね。
白く生成された小麦や砂糖からの炭水化物は抜いた方がいいと思いますが、ご飯や玄米、全粒粉穀類などからの炭水化物は、やはり抜きすぎない方がいいと言えるでしょう。

糖質オフを実行するときは、肉類を中心とはせずに、大豆製品や豆類を活用してみましょう。
この研究では魚介類については触れられていませんが、魚介類の油脂類は不飽和脂肪酸で、植物性油脂に近いので、取り入れても大丈夫だと考えられます。
魚介類は肉類と違って、数々の健康作用の報告もあるので、肉類よりもいいと言えそうですね。