野菜&果物の美養栄養学

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カフェインはダイエット効果なし?米・最新栄養研究

多くのダイエットサプリメントにカフェインが添加されているので、「カフェインはやせる!」と思っている方も多いことでしょう。
しかし、実際のところはどうなのでしょうか?
アメリカの最新栄養研究の発表を見てみましょう。

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カフェインは直接ダイエットに関与しない?

アメリカのニューヨーク州立大学バッファロー校の栄養研究によると、カフェインは直接、食欲を抑えたり、減量につながる効果があるわけではないことがわかってきました。

これまでの研究では、カフェインは、食欲抑制や減量を助ける作用があるとされ、多くのサプリメントに添加されてきました。

また、カフェインが体内の代謝を高めたり、脳内で食欲を抑制する化学物質に影響することも示されていました。
そして、定期的にカフェインを摂取している人は、摂取していな人と比べて、BMIが低いことも示されていたのです。

そのため、ニューヨーク州立大学の研究では、カフェインが実際、食欲を抑えて、それが体重の増減そしてBMI値にどう影響するかが調査されました。

極少量のカフェイン摂取ならダイエット効果がある?

研究では、18歳から50歳の男女(男性42%)、50名を対象に、カフェイン摂取後、バイキング形式の朝食をとってもらい、経過を観察しました。
対象者はランダムに

  • 【A】カフェイン0のジュース摂取(カフェインを全く摂らない)
  • 【B】カフェインを体重1kgにつき1mg含むジュース摂取
  • 【C】カフェインを体重1kgにつき3mg含むジュース摂取

を飲み、どの人も、3回のテスト参加で【A】~【C】のカフェイン量を体験してもらいました。

各回のテストでも、上記のジュースを飲んだ後、30分後にバイキング形式の朝食を好きなだけ摂ってもらったのです。
それぞれ帰宅後、1時間ごとの食欲の変化と実際に食べた物を、就寝時まで記録してもらい、統計がとられました。

その結果、【B】のジュースを摂取した後の場合、【A】のジュース摂取後よりも、約10%少ないカロリーの朝食を摂取していました。

しかし、一番カフェインが多い【C】のジュース摂取後では、特に変化はなかったそうです。

すなわち、極少量のカフェインを摂取した後なら、食欲が少し抑えられる程度で、そうダイエット効果が期待できるものではないようですね。

持続性もなし

また、食欲が10%抑えられた、極少量のカフェインを摂取していても、その後(昼食や夕食など)の食欲と実際の食事量にも、有意な変化は見られなかったとのことです。

そして、カフェイン摂取とBMI値にも関連は見られませんでした。
※参考:『栄養食事療法アカデミー雑誌』

つまり過去に発表された研究とは裏腹に、カフェインは直接、体重減にはつながらないことがわかったのですね。

さいごに

今日のお話しは、カフェインはダイエットや体重減に対して、さほど効果が期待できない、という内容であって、カフェインがカラダに悪いというお話ではありません。

なので、コーヒーやお茶、紅茶をダイエット目的で多飲していても、さほど期待できない、ということです。
カフェインについては、「カフェイン感受性」というものがあり、特にコーヒーに含まれるカフェインは、人によってカラダにあう、あわないがあります。
カフェイン感受性が高い人は、頭痛の原因となることもあるので注意しましょう。
詳しくは過去記事をご参照ください。

またダイエットサプリなどにもカフェインが添加されていますが、サプリメントはあくまで「栄養補助食品」なので、この研究発表を参考に、適宜、熟考の上、利用してみましょう。