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キャベツやブロッコリーが結腸ガン予防に?英・研究

キャベツやブロッコリー、ケールなど、アブラナ科の一部の野菜に含まれる、ある成分に結腸ガンを予防し、健康な腸を維持する作用があることがわかってきました。
イギリスの最新、ガン研究を見てみましょう。

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キャベツやブロッコリー等は腸の健康を守る?

結腸ガンは大腸ガンの1種ではありますが、統計上、女性に多いガンです。
また、肉類や乳製品を中心とした食生活を送っていると、結腸ガンになりやすいという報告もあります。

しかし、イギリスのフランシス・クリック研究所の最新ガン研究によると、まだ動物実験の段階ではありますが、キャベツやブロッコリー、ケールなど、一部のアブラナ科の野菜を摂取することで、その予防となり、腸そのものを健康に維持できることがわかってきました。

腸の健康維持、ガン細胞を撃退する成分とは?

その一部のアブラナ科の野菜に含まれる成分とは、「インドール-3-カルビノール」というものです。
難しい名前なので、キチンと覚えていなくても大丈夫ですが、日本で使用頻度の多い、キャベツやブロッコリーを食べておくと、腸の健康維持や、女性に多い結腸ガン予防になることは覚えておきましょう!

研究内容でわかったこととは?

ヒトを含む動物の腸の中には、「芳香族炭化水素受容体」というものが存在しています。
こちらも難しい名前を記憶しておく必要はありませんが、この受容体が活性化されると、炎症などで傷ついた腸壁や腸内を改善する働きがあるので、腸にとって大切な存在なのです。
イギリスの研究では、この受容体が活性化されていないマウスに対して、すなわち腸の炎症や結腸ガンを起こしやすくなっている健康状態のマウスに、「インドール-3-カルビノール」を含むエサを与え、経過を観察しました。

その結果、腸の炎症はおさまり、結腸ガンの発症も抑えられたということです。

健康な場合は?

また、健康な状態のマウスにも、同様のエサを与えて経過を観察しました。
そして比較対象として、「インドール-3-カルビノール」を含まないエサを与えたマウスの経過も観察しました。

すると、前者のマウスたちは10週間たっても、腸に炎症を起こす様子もなく、もちろん結腸ガンを発症することもなかったのに対し、後者のマウスたちは10週間以内に、何らかのガンを発症するマウスが出てきたということです(全部のマウスというわけではありません)。

野菜の機能は食物繊維だけではない!

野菜は主に、ビタミン補給や、食物繊維の摂取目的で食べられることが多いですが、この研究により、研究者たちは、キャベツやブロッコリーなど「インドール-3-カルビノール」という有効成分を含むものもあるので、食事には大いに野菜の摂取を増やすべきだと述べています。
また、マウスでの動物実験ではありましたが、マウスは生体構造が人間と非常に似ていることから、ヒトでも同様の作用が期待できるとのことです。
※参考:『免疫』

さいごに

「インドール-3-カルビノール」という成分は、まだ聞き慣れないですし、キャベツやブロッコリー、ケールなど、確実に含まれていることが判明している野菜もまだまだ少数派です。
しかし、これから研究が進み、この成分を含んでいる野菜も続々と発見されていくことでしょう。
野菜にはまだまだ未知の健康作用が秘められているかもしれないので、1皿でも多く、野菜料理を、いつもの食事にプラスしておきたいですね。