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毎日お通じがあっても排便困難型の便秘が急増中!

ストレスやカラダの冷え、筋力不足で、特に女性は便秘の人が多いですね。
総務省の統計(平成28年度)から算出すると、26人に1人が便秘で悩んでいるそうで、事態は深刻です。
そんな便秘のカラクリなどを見てみましょう。

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若年層では女性、高齢者は男性も便秘で悩む?

便秘で悩む人たちの統計を、年代と性別でみると、20~30代の場合は女性の方が男性よりも約5倍多く、40代では4倍、50代では3倍とそれぞれ多くなっています。
しかし、60代になると1.2倍と急に差が縮まり、70代以降は男性も女性と同じぐらい便秘で悩むという傾向があります。

筋力の低下が原因?

腸には蠕動運動(ぜんどううんどう)といって、カラダの筋力がないとキチンと動かない運動機能があります。
この蠕動運動によって、排便が促されているのです。
女性は男性よりも、圧倒的に筋力が弱いので、若年層の場合、男性よりも女性の方が便秘で悩む人が多い、ということになります。
60代以降になると、男性も高齢になるに従い、全体に筋力が衰えてくるので、女性と同様に便秘で悩む人が増えてくるのですね。

便秘は大きく2つ

便秘には大きく分けて2種類あり、旅行や合宿など、普段と環境がちがう場合になる「急性便秘」と、日頃から便秘がちで排便が3日1度、週に1度、また毎日お通じはあるけど量が少ない場合は「慢性便秘」となります。

毎日お通じがあるので便秘ではない!? と思っている方も、要注意です。
そのお通じにスッキリ感はあるでしょうか?
なんとなく残留感がある場合は「慢性便秘」となります。

慢性便秘はさらに2つの症状に分かれる

急性便秘は、環境が戻れば、自然と改善されるので、さほど大きな病気につながることは少ないと言えます。
しかし、慢性便秘の方はとてもやっかいで、ほうっておくと様々な病気を引き起こし、免疫力も衰えるので、やがて大腸ガンなどのリスクも出てきます。
慢性便秘をさらに細かく見ていくと、横浜市立大学の研究によると「排便困難型」と「排便回数減少型」という2つの症状に分かれるそうです。

排便困難型が7割を占める!?

便秘に悩む人の多くは「慢性便秘」でその約7割の人が「排便困難型」の便秘に悩んでいるそうです。
これは毎日お通じがあるのに、量が少なく、コロコロと硬い便しか出ていなかったり、何回も少量の排便があるといった人たちの症状を指します。
また出す時に強くいきまないといけない、という苦痛も伴います。

「慢性便秘症診療ガイドライン」によると、便秘の定義とは、

本来出すべき便を十分量かつ快適に排出できない状態
※『慢性便秘症診療ガイドライン』より

となっています。
なので、毎日お通じがあっても油断はできないのです。

何日もお通じがない場合は排便回数減少型

多くの人が「便秘」と思っている症状が、3日1度や週に1度しかお通じがなく、挙句の果てに市販の下剤に頼って出すケースが「排便回数減少型」の症状です。
これは女性に多く、腸の蠕動運動に影響する筋力と違って、女性ホルモンの影響が大きいと考えられています。
10代の頃から月経前や月経中に便秘になりやすい人、また試験前やプレゼン前、旅行前など何か大きなイベントを前に緊張した時も、女性ホルモンのバランスは乱れやすいので便秘がひどくなることがあります。
こうした女性ホルモンに影響される便秘は、腸が知覚過敏となっているため、腹痛を伴うことも多いのが特徴です。

安易に市販薬で対処せず、一度、内科などの医療機関に相談して、ご自分にあった処方薬や漢方薬で改善させ、腸内環境を1日も早く良くしておきましょう。

便秘が続くと精神障害やうつ病にも?

腸は「第二の脳」と呼ばれているように、便秘状態だと、腸内に悪性物質が溜まり、脳の神経経路に影響して、イライラや不安感、ストレスが感じやすくなります。
また腸は「過敏性腸症候群」へと発展し、脳や心はうつ病や精神障害へと発展するケースも多く見られるので、毎日の便秘や排便を軽く見ていてはいけないのです。

さいごに

具体的な改善方法などは後日ご紹介いたしますが、本日は、便秘の原因やそれが続いた場合の障害を中心にお伝えしました。
神経質になると余計に便秘がひどくなってしまいますが、毎日のお通じがいかに大切か? 軽く見ていてはいけない! ということは心得ておきたいですね。
毎日お通じがある人も「排便困難型」の便秘ではないかチェックしておきましょう。