秋冬は、大根を煮込んだお料理が身に染みて美味しく感じますね。豚ばら肉をイチョウ型にカットした大根と共に、山椒で煮込んでみました。山椒は、少しプラスだけで上品な味わいになる不思議な香辛料ですね。
本日の野菜のお話しは「山椒」についてです。野菜と言うよりも香辛料ですね。
スーパーでは、野菜売り場のハーブ類の近くに、「木の芽」と呼ばれる山椒の葉が並んでいますね。一般によく使われる「粉山椒」は山椒の実の外皮を乾燥させて粉状にしたものです。
お料理に使ったのも、鰻のかば焼きによくふりかける「粉山椒」です。
何故か粉山椒は、一家に1瓶は、たまに食べる鰻のために常備されています。しかし気づくと賞味期限が切れていて、また買い直し。。。というサイクルに陥っていないでしょうか?
粉山椒は鰻のかば焼きにだけ使うのはもったいない!
どんどんレパートリーを増やして使いましょう。私は煮物のアクセントの他、麻婆豆腐やカレーなど、香辛料を使う料理には必ず使っています!
さて、山椒のお話しですが、ミカン科の植物になります。辛みと爽やかな香りをもつスパイスですが、ただ辛いわけでなく、さわやかで上品な風味は、ミカンや柚子など柑橘類の皮を思わせますね。
辛味成分は柑橘類特有のシトラール、そして山椒独自のサンショオールと呼ばれるものです。これらには、殺菌作用や毒素排出の作用があり、デトックス効果が期待できます。またリラックス効果もあり、頭をスッキリと冷静にして、集中力を高めてくれるでしょう。
そんな粉山椒で、「大根と豚肉の山椒煮」を作ってみました!
【材料】2人分
- 大根 400g
- 豚ばら肉(細切れでもOK)100g
- ごま油 大さじ1
- 粉山椒(仕上げ用) 適量
[調味料]混ぜ合わせておく - お出汁 200cc
- みりん 大さじ2
- 砂糖(ラカント/てんさい糖)小さじ1
- 醤油 大さじ2
- 粉山椒 小さじ1
【作り方】
- 大根は、皮をむいて、縦に4等分し、2~3mmの厚さにスライスしてイチョウ型にしておく。豚ばら肉は食べやすい大きさにカットしておく。
- フライパンに、ごま油を熱し、1を炒める。豚肉の色が変わったら[調味料]を入れて、大根が透き通るまで、中弱火で5~10分煮込む。
- 途中でアクを取り除き、煮汁が半量ぐらいになったら出来上がり。お皿に盛り、仕上げの粉山椒をふりかけてお召し上がりください。
【美養効果】
豚肉はビタミンB群が多く、体に溜まりやすい疲労物質を緩和して疲労回復効果が望めます。また豚肉に含まれるコラーゲンは、体内で一旦、アミノ酸に分解されてからヒトの皮膚組織のコラーゲン量を増やしてくれるでしょう。この時に必要なのが鉄分とビタミンC! 豚肉は鉄分も併せ持ち、ビタミンCは一緒に煮こんだ大根から摂取できます。コラーゲン入りの食品を食べても、直接ヒトのコラーゲンにはなりませんが、生成のメカニズムを知っていれば、これからの季節、自身のコラーゲン不足で肌が乾燥するのを防げるでしょう。
大根にも疲労回復効果が期待できるカリウムが含まれています。
粉山椒は前述の通り、リラックス効果もあるので、体を労わりながら、美肌の基も補えるレシピとしてお試しくださいね。
本日の野菜を使った一品は「山椒」でした。
『空腹ホルモンダイエット』と合わせてお楽しみいただけるレシピです。
ではでは!