本日はハロウィンですね。今月に入って、かぼちゃのレシピをいくつかご紹介しましたが、今回は、秋の味覚を集めた和食「芋・タコ・南瓜」にちなんで、ホワイトシチューを作ってみました。隠し味にローズマリーを入れて煮込むと、風味豊かになります!
かぼちゃのお話が続いたので、本日の野菜のお話は「おっぺし芋」です。
里芋の一種で、やや小ぶりのものです。里芋類は、イモ類の中でも、上品な味わいになるのが特徴です。里芋も他のイモ類と同じく、加熱すると炭水化物が主成分となりますが、この中に、デンプンが加水分解したガラクタンやデキストリンという糖質が含まれ、それが上品な味を生み出していると考えられます。これらの糖質はショ糖(白糖)のように高血糖をもたらすわけではなく、整腸作用にいいでしょう。
皮をむく時に手がかゆく方がいらっしゃいますが、それは、皮に含まれるシュウ酸カルシウムの仕業です。
また里芋類のネバネバ成分は、ムコ多糖類とガラクタンによるもの。両者とも、鼻やのどの粘膜を健康にする働きがあるので、秋の花粉症や風邪、ウイルス対策にもいいでしょう。これらのネバネバ効果は皮膚の粘膜も強化するので、乾燥を防いで美肌にもつながります!
【材料】4人分
- おっぺし芋(里芋) 皮をむいた状態で200g
- タコ 1パック(100g)
- かぼちゃ 1/4個
[ホワイトシチュー] - オリーブオイル 大さじ1
- ローズマリー 3~4本
- 米粉(薄力粉)大さじ2
- 豆乳(牛乳) 300cc
- 水 200cc
- 無添加ブイヨン 小さじ2
- 塩 小さじ1/4
- コショウ 適量
【作り方】
- おっぺし芋は皮をむいておく。(里芋を使用する場合、一口大に切っておく)かぼちゃとタコは芋の大きさにあわせてカットしておく。
- 冷たいままのフライパンにオリーブオイルとローズマリーを入れて、弱火をつけ、ローズマリーから香りが出たら取り出しておく。
- 2のフライパンに、1を入れ、塩、コショウと共に中火で炒める。(後で煮込むので、中まで火を通さなくてOK)
- 油が回ったら、一度火を止めて、米粉(薄力粉)を入れ、他の具材とよく和えておく。
- 全体になじんだら、水、ブイヨン、取り出したローズマリーを入れ、中弱火で15分ほど煮込む。芋とカボチャに竹串を刺し、火が通っているようなら、豆乳(牛乳)を入れ、沸騰直前まで煮込んで出来上がり。
*ローズマリーは香りづけなので、食べる時は取り除いてください。
*1時間ほど粗熱を取り、食べる直前に再度温め直すと、味がしみ込んでより美味しくいただけます。
【美養効果】
本来のホワイトシチューは、玉ねぎなどで甘味を出すのが一般的ですが、応用版として、ローズマリーで香りづけし、芋の上品な風合い自体も隠し味としました。作り立てよりも時間を置くと、冷めていくときに味がしみこんでいきます。翌日にいただくと、より一層美味しく感じるでしょう。
タコはタウリンが多く、高血圧予防や、肝機能の解毒作用、そして視力向上や神経機能の改善などで知られる成分です。また味覚障害の予防や改善になる亜鉛も含まれます。亜鉛は、冷え予防にもなるので、寒さ対策にもいいですね。ビタミンB2も多く、糖質代謝に役立ちます。ビタミンEも豊富で、かぼちゃにも多いビタミンです。ビタミンEは皮膚や各器官の粘膜を健康に保つので、美肌にもよく、鼻やのどの粘膜も丈夫にし、花粉や風邪のウイルスを跳ねてくれるでしょう。
秋は、ブタクサ花粉症があるので、里芋類のネバネバ成分やビタミンE補給で、対策メニューで予防・改善しましょう!
本日の野菜のお話は「おっぺし芋」でした。
『ブタクサ花粉症対策』と合わせてお楽しみいただけるレシピです。
ではでは!