12月の連載は『免疫力と野菜の関係』をお届けしています。昨日のブログ『 免疫力と野菜の関係7~100日間で免疫細胞も生まれ変わる~ターンオーバーを促す食べ物』の中で、細胞も毎日生まれ変わっており、100日間でほぼ免疫細胞も入れ替わるというお話をご紹介しました。ターンオーバーですね。
細胞を構成しているのは、主にアミノ酸(タンパク質)、水、コレステロール(脂質)。その中でタンパク質食品であり、コレステロールも摂取できるオシャレな卵料理をご紹介しましょう。キッシュです!
昨日のブログでも触れましたが、食品から摂取するコレステロールは、即、人間のコレステロール値に影響するわけではありません。アレルギーやドクターストップが特にない場合は、卵は理想的な栄養食なので、野菜と共に取り入れてみてくださいね。
レシピの前に、本日の野菜のお話は「ロマネスコ」です。
ロマネスコはイタリア原産のカリフラワーの一種で、”世界一美しい野菜”と称賛されています。その一方でカメレオンにも似ていると真逆の評価もあります。
私、個人としては、美しい野菜だと思うのですが、みなさまはどちらでしょうか?
この美しさは規則正しく並んでいる幾何学的な花蕾です。大小の差はありますが、ロマネスコの花蕾や円錐の数は、"フィボナッチ数"に一致している、という学説もあります(諸説あり)。
ロマネスコの美しさは自然がはぐくんだ芸術作品だと思うのは私だけでしょうか?
最近では一般のスーパーでも秋冬の旬の時期になると手頃な価格で売られているので、見かけたことがある方も多いでしょう。
食べ方がわからない!という声を多く聞きますが、カリフラワーはブロッコリーの親戚でもあるので、同じような食べ方をすると、ほぼ美味しくいただけます。
蒸し野菜、中華炒め、料理の付け合せ、ポタージュスープ。和食のお惣菜としてごま和えや甘酢漬け、味噌汁の具でもいいでしょう。
味もカリフラワーやブロッコリーとさほど変わりません。栄養は白いカリフラワーよりもβ-カロテンやビタミンCが多くなります。
世界一美しい野菜ロマネスコで作る簡単キッシュ
【材料】18cmのタルト皿1つ分
- ロマネスコ 1個
- 冷凍パイシート 2枚
- 生クリーム(牛乳/豆乳) 50cc
- 卵 2個
- ハム 50g
- えのきたけ 100g
- 玉ねぎ 1/4個
- 粉チーズ 大さじ1
- 塩 小さじ1/4
- コショウ 適量
- ベビーリーフ 適量(飾り用)
【作り方】
※オーブンは予め200℃に予熱しておく。
- タルト型に予め、オイルかバターを塗る(分量外)。その後、パイシート2枚を型にあわせて敷き、底をフォークで数か所、穴をあけておく。
- ハム、えのき茸、玉ねぎは、5mmほどのみじん切りにしておく。ロマネスコはキッチンバサミで茎の部分をカットして切り離しておく。
- ボウルに生クリーム、卵、粉チーズ、塩、コショウを入れてよく混ぜ合わせておく。
- みじん切りにしたハム、えのき茸、玉ねぎは耐熱皿に入れて500Wの電子レンジで3分加熱する。
- 3の粗熱が取れたら、2のボウルに入れ、よく混ぜ合わせておく。
- パイシートを敷いたタルト型に5の具材を流し入れ、表面を均一にする。その上にロマネスコを少し埋めるような感じで配置。
- 予熱した200℃のオーブンで30~45分焼いて出来上がり。
※オーブンの機種によって同じ温度でも調理時間が異なる場合がございます。30分から始めて、様子を見てください。卵が固まり、パイ生地が、ほんのりとキツネ色になっていればOKです。
※ベビーリーフなどたっぷりの野菜サラダと共にいただくと、免疫力がUPするでしょう。
【美養効果】
繰り返しになりますが、細胞を構成しているのは、主にアミノ酸(タンパク質)、水、コレステロール(脂質)。卵はタンパク質とコレステロールが一度に摂取できます。
水分は飲料水だけでなく、野菜などの食材にも含まれます。付け合せのサラダで生野菜を使うと野菜からの水分補給になります。
アミノ酸(タンパク質)もコレステロールも、細胞の材料として細分化されるのに、様々な栄養成分の手助けが必要となります。また栄養成分を抜き取った、不用分の食べかすなどは体外排出する必要がありますが、それはロマネスコやえのきたけなどに含まれる食物繊維が手助けしてくれるでしょう。