クリスマスが過ぎると、即、年末モードに切り替わり、街中も和のテイストに早変わりしますね。
日本人が昔から冬に食べていた野菜は、まだ科学や医学、栄養学的に何もわかっていないころから、自然とカラダを守るものを食していました。
その当時の人々が選んで食べていたというのもありますが、季節に応じた病気の予防となっている食材がその時期の”旬”というのも自然の摂理なのでしょうか? なんとも不思議でステキな組み合わせだと感じるのは私だけでしょうか?
そんな野菜の一つである「里芋」には、免疫力を高める作用のある成分と性質が含まれています。
里芋には食物繊維、カリウム、ビタミンB1が豊富に含まれ、特有のぬめりはムコ多糖類やガラクタンといった成分によるものです。ぬめり成分には粘膜の保護や免疫力の向上などが期待できます。
里芋は芋類の中では水分が多く、カロリーが低めなのも特徴です。
免疫力を高める作用
免疫力とは、外部から入ってくる細菌やウイルスから身を守るための防衛能力のことでしたね。
免疫力が低下していると細菌やウイルスが体内に入り込みやすくなり、風邪などのウイルスや、インフルエンザなどの細菌にも負けやすくなります。
里芋に含まれているガラクタンは、免疫力を高め、風邪などの予防に働きかける成分なのです!
胃や腸の粘膜を保護し、健康を保つ作用
里芋に含まれている、もう一つのぬめり成分”ムコ多糖類”には胃や腸の粘膜を健康に保つ働きがあります。
ムコ多糖類は胃酸から胃の粘膜を保護して、修復する作用があり、胃のむかつきや、胃炎、胃潰瘍などといった胃にまつわる疾患予防に役立ちます。さらに腎臓や肝臓、腸など、内臓と呼ばれる体内器官の粘膜を保護する働きもあるのです。
また、ムコ多糖類にはタンパク質を分解する酵素が含まれ、肉類や魚介類のタンパク質を分解し、消化吸収を促す作用も期待できるでしょう。
里芋は年末のご馳走続きで疲れた胃腸を改善し、免疫力UPにもつながる、和食にはなくてはならない存在です。
お正月のおせち料理にも使われ、縁起の良い冬野菜でもあるので、旬の時期におおいに堪能しておきましょう!
明日のブログで、お節料理にも使える伝統的な里芋の煮物レシピをご紹介いたします★