栄養ミステリー

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お節料理と美養03~縁起の良い海の幸

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お正月3日目。ステキなお正月を過ごされていますか?

『お節料理と美養』の第3回目は、縁起の良い海の幸編をお届けします!

日本はその昔、肉類は食していなかったので、伝統のお節料理は海の幸が多くなりますね。しかし、それぞれの海の幸をお節料理に盛り込んだのには理由があるようです。

  • 海老:長生きの象徴
    海老は、長いひげを持ち、腰が曲がるまで長生きできるように願って、正月飾りやお節料理に使われています。お節料理には、小えびを串で刺した鬼がら焼がよく使われます。また伊勢海老もお正月料理の象徴的な存在ですね。
  • 昆布巻:健康長寿
    昆布は、「喜ぶ」の言葉にかけられており、お正月の鏡飾りにも用いられてます。また日本料理には欠かせない材料なので、「必需品」という意味もこめられています。そのため一家発展の縁起ものとして元旦から大切な食材として扱われます。お節料理には「煮しめ昆布」「昆布巻」など昆布を主体とした料理が扱われます。
  • 田作り:小さくても尾頭付き
    五穀豊穣を願って、 小魚を肥料として田畑にまいたことから「田作り」と名付けられました。片口鰯の小魚(ごまめ)を使った田作りは、東西の区別なくお節料理に使われています。祝い肴3品のうちの1品となります。
  • 数の子:子宝と子孫繁栄を祈って
    数の子はニシンの卵です。ニシンの名を「二親(にしん)」にかけあわせており、ニシンから多くの子が出るためにめでたい、と古くからお節料理に使われてきました。
  • 小肌粟漬:出世を願って
    小肌は、コノシロという魚の稚魚(成魚になる前)の名前です。出世魚なので縁起がよいと伝わってきた魚でもあります。黄色いツブツブとした食材はクチナシで染めた粟で、五穀豊穣を願っています。

 

お節料理とは別に、お正月料理として鯛やブリを食べることもありますが、それらも出世魚で縁起が良いために食されています。

魚介類はタンパク質食品として、ヒトのカラダの基礎を造る栄養素ですね。肉類と比べて脂質が少なく、また魚介類の脂質はDHAやEPAなどオメガ3系の太りにくい油分。

DHAやEPAは脳の活性化や集中力を高める作用もあるので、お仕事はじめの栄養補給として好ましい食材ですね。

ご紹介したのは、ほんの一部の食材だけですが、縁起のよいものをたくさんいただいて、すばらしい2017年となるようお祈り申し上げます。

明日からは現実社会として仕事始めの方も多いと思います。

縁起食のいわれを信じ、邁進していきましょう!