今月の連載は『冷え性対策と野菜の関係』をお届けします。
本日は「野菜レシピ編」をお届けいたしますね。
第1回目のレシピとしては、保存食にもなる生姜の甘酢漬けです。
本日の野菜のお話は「生姜」です。
熱帯アジア地方が原産地と言われており、香辛料として世界中で使用されています。
日本には3世紀ごろ、中国から伝わり、平安時代の書物『和名抄』には「はじかみ」という名で記録が残っています。
昔から、咳止めや便秘薬、寒気改善など、薬のような形で煎じて飲まれていたようです。
香味野菜として知られていますが、根の部分を食べる根野菜に入ります。
生姜は、風邪予防やカラダを温める作用に期待できる成分として有名ですが、それは特有の辛み成分「ジンゲロン」、「ショウガオール」、「シトラール」と呼ばれる成分が含まれているから。
これらには強い殺菌作用があり、風邪などのウィルスや、便秘による悪玉コレステロールを撃退してデトックス作用が望めます。
そして悪いものを撃退して、血流をよくするので、カラダがポカポカしてくるのです。
冬に大活躍する野菜なので、常にストックして食べる頻度を増やすと、冷え予防や改善につながるでしょう。
保存食にも!マイヤーレモンで漬ける生姜の甘酢漬け
【材料】作りやすい分量
- 生姜 約100g
- マイヤーレモン果汁 50cc分
*他の柑橘類オレンジ、柚子、グレープフルーツ、みかんなどもOK - リンゴ酢 50cc(一般のお酢でもOK)
- 砂糖(ラカント/てんさい糖) 60g
- 塩 ひとつまみ
【作り方】
- 予め鍋にたっぷりのお湯を沸かしておく。生姜の皮をむき、極薄くスライスし、10分ほど茹でる。
- 違う鍋に、酢、砂糖、塩を入れ、中弱火で、砂糖と塩が完全に溶けるまで熱する。(沸騰しないように注意)
- 1の生姜が茹で上がったら、ザルにあげ、キッチンペーパーで水気を抑え、フタつきの保存容器に入れる。熱いうちに、2も保存容器に一緒に入れる。粗熱が取れたら、冷蔵庫で1晩以上寝かせる。
*1ヶ月ほど冷蔵庫で保存できます。
【美養効果】
生姜は加熱すると、辛み成分のジンゲロールが「ショウガオール」に変化します。ショウガオールにも血行をよくして、カラダをポカポカさせる作用があり、生姜は加熱して食べる方がいい!と断言する医師や研究者も多いそうです。
この甘酢漬けは、柑橘類で漬けているので、和食にも洋食にもあいます。
お湯で割って生姜ドリンクにしたり、炭酸水で割ると自家製ジンジャーエールにもなります。
ご飯にもパンにもあうので、様々なお料理のお供にお使いください!