今月の連載は『冷え性対策と野菜の関係』をお届けします。
本日は「野菜レシピ編」として、昨日の記事でご紹介した春の七草を使った、定番の七草粥のレシピをご紹介いたします。
七草粥に使われる7つの野菜。おさらいしておくと、以下の通りです。
春の七草一覧
- せり(芹)
食欲増進、神経痛、リウマチ、風邪などの解熱 - なずな
止血、消炎、消腫、腹痛、下痢、高血圧など - ごぎょう
咳を沈める、去痰、利尿作用など - はこべら
利尿、血流改善、母乳、胃腸炎、虫垂炎など - ほとけのざ
胃炎、胃腸炎、胃のむかつき改善・予防 - すずな
胃のむかつき改善・胸やけ防止・消化促進 - すずしろ
冷え性改善・予防、消化促進・二日酔い防止・胸やけ予防
新年の胃もたれ改善にも!定番の七草粥レシピ
【材料】2人分
- 市販の七草セット 1/2パック
- ご飯 120g
- 水 450cc
- お餅 2個
- 塩 小さじ1/2
【作り方】
- お鍋にご飯を入れ、水を注いで中火にかける。
- ご飯をほぐし、ご飯が粥状になったら、お餅を加え、中弱火にしてフタをし、煮こむ。*ご飯がドロドロになるので、かき混ぜないようご注意ください。
- 七草を細かく刻み、さらに包丁で細かくたたいて、細分化しておく。*七草は早めに刻むと黒く褐変しやすいので、2の待ち時間に作業しましょう。
- お餅がやわらかくなったら、塩(小さじ1)を加え、ご飯の形を崩さないよう、やさしく全体を混ぜ合わせる。
- 細かく刻んだ七草を入れ、ひと煮立ちさせたら出来上がり。
*七草は一緒に煮込みすぎると色が変わるので、最後の仕上げに入れて下さい。
【美養効果】
冒頭で七草の健康作用に触れたので、ここでは割愛しますね。
ご飯を粥状にすると通常のご飯では少ないアミラーゼという消化酵素が増えると考えられており、消化がよくなります。
ご飯は糖質オフの観点では、タブー視されることが多いですが、お粥にするとGI値(血糖値上昇指数)も抑えられます。
お餅も太るイメージがありますが、ご飯よりも消化がよく腹持ちがいいと言われています。少量で満腹感が出るので、食べ過ぎずに上手に取り入れるといいでしょう。
胃腸は食べたものを消化する代表的な器官ですが、ここで消化作業がもたつくと、カラダ全体の血流が悪くなる原因となります。これも冷え性の引き金となってしまうので、胃腸の調子を整えるのは冷え予防の観点でも基本です!
冷え性の予防・改善は、まずはお正月太りで血流が悪くなっている可能性もあるので、それを改善することからはじめてみましょう。