今月の連載は『冷え性対策と野菜の関係』をお届けしています。
第3回の「野菜レシピ編」。玉ねぎを使ったカラダ温めレシピです。
本日の野菜のお話は「玉ねぎ」です。
玉ねぎには、ケルセチンという抗酸化作用の強いポリフェノールが含まれています。ケルセチンは玉ねぎのほんのり黄色い色素成分で、薄皮部分に多く含まれています。心身の緊張をほぐして、血流をサラサラにする効果があると考えられています。血栓予防、動脈硬化、冷え予防などに役立つでしょう。
玉ねぎの辛味や涙の誘因でもある成分は、硫化アリルです。硫化アリルにも、動脈硬化を予防する作用があり、血流をサラサラにします。
血流サラサラで冷え予防!玉ねぎのロースト
【材料】2人分
- 玉ねぎ(中) 1.5個
- オリーブオイル 小さじ2×2
- 塩 適量
- クミンシード 2振りずつ
*お好きな香辛料でOK
【作り方】
- 玉ねぎの皮をむくときに、最後の薄皮を1枚だけ残しておき、4等分のくし形切りにする。(玉ねぎ1.5個分で6カット)
- グラタン皿2皿にカットした玉ねぎを3カットずつ入れ、ラップをし、500Wの電子レンジで4分加熱する。
- 一度取りだし、オリーブオイル、塩、クミンシードをかけ、今度はオーブントースターで5分ほどローストして出来上がり。
【美養効果】
玉ねぎの美養効果は、前述の「本日の野菜のお話」でご紹介したので、ここでは割愛しますね。
クミンシードをはじめ、「香辛料」と呼ばれる食材の多くは、発汗作用や辛味成分があり、血流をよくする作用があります。玉ねぎとともに血流をサラサラにしてくれるでしょう。
オリーブオイルは、血液をサラサラにしてくれるオレイン酸が多く含まれます。なるべくエキストラバージンオイルを使うといいでしょう。オリーブオイルは、他の植物油と比べ、酸化しにくいので、冷えの原因の一つとなる中性脂肪になる懸念も少ないでしょう。
玉ねぎ、クミンシード、オリーブオイルとカラダ温め食材を揃えたレシピで、寒い冬を乗り切ってくださいね。