今月の連載は『冷え性対策と野菜の関係』をお届けしています。
第4回の「野菜レシピ編」は、大根と押し麦、生姜、ハーブを使った温かい一品をご紹介します。
本日の野菜のお話は「大根」についてです。
大根は他の野菜類に比べると、ビタミンやミネラルは少なく、水分量が多いのが特徴です。生で食べると、苦味があり、消化酵素のジアスターゼなどが含まれます。しかし、加熱すると、それらの成分の効力はすくなくなりますが、甘味が出て口あたりのいい食感に変わります。
大根は水分量が多いため、生でいただくと「涼」の食材となり、暑い日の体温を下げる時には役立ちますが、冬の冷え予防としては、加熱調理して、生姜やハーブなど、カラダを温める食材と一緒に食すのがベターです。
おでんやポトフ、ふろふき大根、大根餅など、冬ならではの大根の代表料理は甘くておいしいですよね。
豚バラ大根の生姜ハーブスープ
【材料】4人分
- 大根 1/2本
- 豚ばら肉 4枚
- オリーブオイル 大さじ1
- すりおろし生姜 大さじ1
- 水 800cc
- はと麦 1袋(40~60g)
- オレガノ 2本
- 鶏がらスープ(粉末) 小さじ3
- イタリアンパセリ 飾り用 適量
- 塩・コショウ 適量
【作り方】
- 大根は皮を薄くむき、縦4等分、その後、それぞれ横に4等分して計16個にカットしておく。
- 豚ばら肉は幅1~1.5cmにカットしておく。
- 鍋にオリーブオイルをしいて、豚ばら肉とおろし生姜を入れて炒める。
- 肉の色が変わったら、水800ccを入れ、すぐに1の大根と押し麦、オレガノを入れ、水から20分ほど中火で煮こむ。
- 大根に竹串などを刺して、スーッと通るようなら、鶏ガラスープのもとを入れて、さらに10分ほど中弱火で煮込む。
- 塩・コショウで味を調整したら出来上がり。お皿に盛った後、お好みでイタリアンパセリやコリアンダーなどを添えてお召し上がりください。
※翌日にいただくと味が浸み込んで美味です!
【美養効果】
大根と一緒にスープに入れた”はと麦”は、穀類の中ではタンパク質の含有が多く、他に、鉄分、カルシウム、カリウム、ビタミンB1などが含まれています。
日本人女性に足りない栄養成分は鉄分とカルシウムなので、冷え予防対策にはピッタリの食材と言えるでしょう。
豚肉にはヘム鉄が含まれ、造血作用や貧血予防となります。ハーブはオレガノで煮込みましたが、発汗作用や、血流をよくする作用が期待できます。
そしてカラダ温め食材の代表格”生姜”を入れているので、1皿、平らげると、カラダがポカポカしてくるでしょう。
豚肉からの旨味と、煮込んで甘くなった大根、そしてハーブエキスがほどよく融合して、お代わりしたくなる逸品となりました。
寒い日の夕食や、朝食にぜひお試しくださいね!