昨日の記事で、中耳炎の予防や改善になる食品をご紹介しました。日本ではまだ、中耳炎の予防や改善になる栄養成分や食事療法などは研究されていないようですが、海外の研究では、魚介類に多いDHAやEPA、そして、いちごなどベリー類に含まれるキシリトールが予防や改善になることがわかっているようです。キシリトールはガムやキャンディでも効果が期待できるそうですね。
中耳炎は、よく聞く病名ですし、風邪やインフルエンザが流行る時期にはかかりやすいので、DHAやEPA、キシリトールの他に、殺菌・解毒作用のある食品も一緒に補いましょう。
本日の野菜のお話は「かいわれ大根」です。
直接、中耳炎の改善や予防になる栄養成分が入っているわけではありませんが、かいわれ大根をはじめ、野菜の芽を食す「スプラウト類」には、ガン細胞を撃退するほどの殺菌・解毒作用が期待できるスルフォラファンが含まれています。
スプラウト類は、一時ブームになるほど人気で、スーパーに行くと、ブロッコリースプラウト、赤や紫の大根の芽のスプラウト(茎の色が赤や紫でキレイですね)などなど種類も増えました。中でも「かいわれ大根」はブームになる前から存在し、お値段も1パック50~100円以内とリーズナブル!
緑の葉っぱの部分は、成長すると大根の葉になる部分ですが、スルフォラファンの他にβ-カロテンも豊富です。β-カロテンは体内でビタミンAに変換されます。中耳炎は鼻や耳の粘膜を健康に保てば、風邪やインフルエンザの菌を撃退できるかもしれません。また、風邪そのものの予防にもなるので、今の時期に食べておきたい野菜ですね。
即席!鮭ごはん&かいわれ大根トッピング
【材料】2人分
- 甘塩鮭 2切れ
- かいわれ大根 1/2パック
- 炒りごま 大さじ1
[即席!酢飯] - ご飯 2膳
- 酢 小さじ2~3
- 砂糖(ラカント/てんさい糖) 小さじ2~3
- ごま油 小さじ1
[薄焼き卵] - 卵 1個
- 片栗粉 小さじ1/2
- 塩 ひとつまみ
【作り方】
- 炊き立てご飯(冷ご飯の場合は温めておく)2膳をボウルに入れて、熱いうちに酢、砂糖、ごま油を入れてサックリと混ぜておく。※酢、砂糖の量はお好みで調整してください。
- 甘塩鮭は焼いておく。グリルが面倒な場合は、500Wの電子レンジで1分30秒加熱する。骨と皮をとって、身をほぐしておく。
- 卵は薄焼き卵、1枚を焼いて、千切りにし、錦糸玉子にしておく。
- 1のボウルに、2のほぐした鮭を入れてサックリと混ぜ合わせる。
- お皿に盛り、鮭ご飯、錦糸玉子を乗せ、葉に近い部分をカットした、かいわれ大根と炒りごまをトッピングして出来上がり。
【美養効果】
鮭はDHAやEPAが含まれます。DHAやEPAはオメガ3系の脂肪酸で、健脳作用などが注目されていますが、海外の研究では風邪やインフルエンザの菌が鼻腔などから中耳に浸入するのを防ぐ作用があると注目されています。ただ、DHAやEPAは脂肪酸なので、焼いて、時間がたつと、酸化していき、その効力が弱まっていきます。なるべく調理して1時間以内をめどに食べてしまいましょう。
そして鮭や卵はタンパク質食品でもあります。鼻腔も中耳の粘膜も材料となるのは、食品から得たタンパク質食品です。一度体内でアミノ酸に分解された後、粘膜の材料となっていくので、しっかりと補っておきましょう。